出産の介助は仕事か人助けか。100年前に活躍した産婆たちの本音とは。
7か月後の分娩枠を予約する私たち 「7か月後の予定なら、あと2名ほど空いてますよ、予約します?」
産院の受付でそう言われたのは、妊娠が発覚して数週間後のことだった。
2名ほど空いているのは、とある産院の「分娩枠」。人気のある産院は、出産が発覚してすぐに予約しないと、予定時期の定員が埋まってしまう。私のときは、医療設備の整った総合病院が一番早く埋まっていた。
さすが現代っぽい…と思いきや、そうでもない。実は、100年ほど前の自宅出産の時代にも、人気の殺到するお産婆さん