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哲学ごっこ

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当note内で哲学や学術的な分野や様々な説などを扱った記事をまとめました。
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記事一覧

AIの未来と未来予測

 ───未来予知というのは主観の話も入るので、主観も軸に織り交ぜながら書いていきます。勿論ここに書いてある内容は不安を煽るような意図は入れていないので、私の未来予知のお遊びにお付き合い頂くといった軽い気持ちで読んで頂ければと思う。 前提 AIの発展は予期しにくかったが今になってどう発展していくか皆にも明確になっていったと思う。使用すればするほどそれは理解しやすく、将来は新人のクリエイターは厳しいだろうと予測できるし、小説の価値も漫画の価値もそうだし、映画、教養、と様々なもの

永久機関は可能か

エントロピーエントロピーは物理学における熱力学と統計力学で特に使われている。 熱力学におけるエントロピー エントロピーは系の「乱雑さ」や「無秩序さ」を表す量で、熱力学第二法則によれば孤立系のエントロピーは常に増大するか一定に保たれる。これは、自然界のプロセスが不可逆的であることを示していて、熱が高温から低温へと自然に移動するのはエントロピーが増大する方向だ。 統計力学におけるエントロピー ある系が取り得る微視的な状態の数が多いほどその系のエントロピーは高くなる。ルー

その情報は本当に正しいのか

統計信頼区間を得るために必要なサンプルサイズは調査の目的や許容誤差(マージン・オブ・エラー)によって異なる。 一部の地域で行った場合、例えば日本人が何人いるのかと日本国内で行えば必ず偏りが生じる。まず何の統計データを求めているかという判断が要求され、その回避は場からランダムに選出したり、極地的に行うことで良しとしたりする。そのサンプルサイズをおおよそ2000にすることで95%の整合性が取れるデータとして扱われる。 これは2000以降のデータ量においてその倍のサンプルサイ

量子コンピュータのこれから

量子コンピューティング量子ビット(qubits) 量子ビットは量子コンピュータの心臓部とも言える存在です。従来のコンピュータが0か1のビットで動作するのに対し、量子ビットは0と1の両方の状態を同時に抱きしめることができます。この奇跡のような現象を”重ね合わせ(superposition)”と呼びます。 量子ビットは電子のスピンや光子の偏光といった、量子力学の神秘的な特性を駆使して実現されます。 量子ゲート 量子ゲートは量子ビットの魔法を操るための鍵です。従来の論理ゲ

ブラックホールは宇宙を破壊しない

ブラックホールが宇宙を破壊しない理由は、いくつかの理論と現象によって説明されています。 宇宙検閲官仮説宇宙検閲官仮説(cosmic censorship hypothesis)は、1969年にイギリスの天才物理学者ロジャー・ペンローズによって提唱されました。この仮説は、宇宙の深淵に潜む特異点がまるで神秘のベールに包まれるかのように、外部から決して観測されないよう「検閲」されているという壮大なものです。 この仮説によれば、ブラックホールの内部で繰り広げられる極限の物理現象(

人間に何故寿命があるのか

寿命は生物が進化の旅を続ける中で、どのようにして生態系の中で重要な役割を果たしてきたのかを示すものです。その長さには無数の要因が絡み合い、影響を与えています。生物の寿命を理解することは生命のメカニズムや環境との繊細な相互作用を解き明かす鍵となるのです。 生物の寿命生物の寿命とは、個体がこの世に存在し続けることができる貴重な時間のことです。この時間は種によって大きく異なり、短いものから長いものまで様々です。例えば、ハエの寿命は数週間という儚いものですが、クジラや樹木は数十年か

目標が精神を安定させる

欲望は際限が無いが、取り合えず目標を設定するとそれに向かって進むことで他のどうでも良い悩みが透明化する。 AIの発展 これによって様々な創作家が苦悩している、その一方で今までその圧倒的なやり込みによってでしか出来なかったものがある程度楽をしながら創作活動が可能になりつつある。しかし、これの意味するところも結局、その専門性の技術をある程度知り、そうしてそれに挑戦し、AIを教育しなければまだ実現しない。 例えば漫画は同一キャラクターを動かすにはあらゆるAIアプリなどを活用し

人は人の範疇を超えられない

何もないと思わしき場からビックバンが発生し、各惑星や太陽、そういった確率的に低い調和の取れた世界が確立され、そうして生命が誕生したこの世界におけるこれらの存在が肯定される確率は天文学的数字によって発生している。 大数仮説 ポール・ディラックによって提唱されたこの仮説は、いくつかの基礎物理定数から求められる無次元数に10の40乗という値が現れることを根拠にしている、しかしこの仮説は肯定も否定もされずに議論はまだ本格的とまでされていない。 物理定数 この世界における法則は

カバートアグレッションの国民化

サイコパスやソシオパス、様々な関わってはいけないとされている人が居るが、その中でも最も関わっていはいけないのがカバートアグレッションであり、それは国民性として現在日本では確立されてしまっている。 自覚が無いのが特徴的である。 他人に関心がある 基本的に人なんてどうでもいい筈だが、そこに固執するのは自分に自信が無いからこそ相手に求めるようになる。その中でも特徴的なのがあれをしろこれをやめろという言動、そういう人物は最も関わってはいけない。 それを善意だと当人は本気で信じ

決められた運命であってもそこに自力は存在する

時間的にも空間的にも我々人間は不完全な存在。 真理を知るには荷が重い どれだけ歩みを進めようが私達には限界がある、瞬く間に時間という概念は過ぎ去っていき、そうしていつかは老いて死ぬ。その途中で何かに殺される可能性もあり、如何に注意を払おうとも突然の不幸には抗うことは出来ない。 そんな有限な存在が真理を知るなんておこがましくもあり、まして知っているとするには人間は余りにも愚かだ。 その根源を知っているのは我々人間を遥かに超越した存在にしかわかり得ない、その存在とは我々で

失敗とされているものにも利得が発生している

2024年のパリオリンピックでは、性の多様性とLGBTQ+の選手たちの活躍が注目され、それは失敗のように見えた。しかし、そうして問題視されたその多様性もその当事者らは解放を望む、そうして自由を手にする。 失敗の歴史 これからAIの発達によってAGIやASIが人知を超えるとされていて、そうなれば人は知や理では語れないようになってくる。それは今後ではなくもうすでにその兆候というか、それは現在進行形で始まっている。 失敗というのはどうも不誠実に見えるようで、というのも新しい、

無気力の経典

「今の時代調べれば何でもわかる」というのはそれそのものが誤解であり、無気力を生んでいる。 無気力 無というのは全ての事をやっていて全てを知っていて初めて無になる、知った気になっていると全てを知っていると誤解しては有であるはずの意識が無になってしまう。 その意識は行動にも表れる。 宗教改革 無気力の歴史は繰り返されている。 その無気力から解放を望んだ。 宗教は知った気になれる 人やネット等々での話や情報に関心したときに生じる知った気になれるという現象によって、俺

無神論者も社会という宗教に属している

神教はその制限をかけて苦を持って楽をする為のもの、と同時に社会は逃れられない最も大規模で強制的に入信させられる宗教である。その中でも、信じることを疑わない、信じないことを疑わない"信狂"は危うい。 生きているという制限 視覚。 人には目がある、目があることによって確認が出来るがそれを目にすることで悩みが増えることもあれば明確に出来たと振る舞えるもので、これはひとつの機能から視るという制限がかかることで発生する。 聴覚。 聞ける為にそれによって判断が鈍ったり確認が出来

生きようとする盲目的な意思が備わっている

世界の奥底には生きたいとする根源的な意思がある。 人体 目があるから見たいと思うし、手があるから手を使いたいと思う訳で、足があるから足を使いたいと思う訳だ、これはあらゆる生物には予め備わっている意思が存在すると考えて自然だ。 元々備わっているのだからその意思は用意されたものであって、ある種そこに自由意思は存在せず、生まれた瞬間からこれをしたいあれをしたいと欲求が高まっていく。 見聞き 見たい聞きたい読みたいという欲求はその目があるから、その耳があるから、その口がある