絵金万華鏡|創造広場「アクトランド」

異彩の絵師、絵金 をご存じでしょうか。 弘瀬金蔵、通称「絵金」は土佐出身の幕末から明治初期まで活躍した絵師。絵金の描く斬新な画風の芝居絵屏風は、土佐の民衆から絶大な人気を博しました。その絵金にまつわる話題を万華鏡のように様々な角度から紹介します。 執筆者:学芸員 横田 恵

絵金万華鏡|創造広場「アクトランド」

異彩の絵師、絵金 をご存じでしょうか。 弘瀬金蔵、通称「絵金」は土佐出身の幕末から明治初期まで活躍した絵師。絵金の描く斬新な画風の芝居絵屏風は、土佐の民衆から絶大な人気を博しました。その絵金にまつわる話題を万華鏡のように様々な角度から紹介します。 執筆者:学芸員 横田 恵

最近の記事

絵金派アートギャラリー特別展示

6月1日より、創造広場「アクトランド」は、「アクトミュージアム」に名称変更しました。 あらためまして、アクトミュージアム内・絵金派アートギャラリーでは、 神社の夏祭礼シーズンに合わせて、夏季特別展示を行います。 【開催概要】 展覧会名:絵馬提灯特別展示2024 会  期:7月6日(土)~9月1日(日)      ※7/2(火)~5まで展示替えのため休館      ※休館日 7/8,7/16,7/22,7/29,8/5,8/19,8/26 開催場所:アクトミュージアム内 絵

    • 絵金ガチャポン、登場します。

      絵金派アートギャラリー夏季展示 絵馬提灯特別展示2024ー絵馬提灯「釜淵双級巴」-(7/6~9/1) に合わせて、 会期中、絵金のガチャポンをご用意しました。 特別展示の情報はこちら↓ なんと今回は絵金蔵・絵金祭りとコラボが実現! 中身は、本展出展作品「釜淵双級巴」の缶バッジ・アクリルキーホルダー、 そして赤岡町の芝居絵屏風のバッジやアクリルキーホルダー、 計11種となっています。 さらに当たりとして、缶バッジ・アクリルキーホルダーと一緒に 絵金派アートギャラリーの割引

      • 高知 絵金に出会えるガイドブック

        去年のあべのハルカス美術館「幕末土佐の天才絵師 絵金」展に合わせて、 アクトランド・高知県立美術館・絵金蔵の3施設が主体となり、香南市の補助金をいただきながら配布した、 「高知 絵金に出会えるガイドブック2023」。 展覧会場及び高知県内の文化/観光施設に設置したところ、 デザイン面も含めて、ご好評をいただきました。 「高知に行きたくなった」とのお声をたくさんいただいています。 実は上記3館のホームページ上でデータ公開をしていたのですが、 時間も経ったので少し探しにくくな

        • 絵金について高知県保険医協会の会長さまと対談ました

          昨年末、高知保険医協会の会長・伊藤高(いとう・たかし)先生と、絵金の対談をしました。 高知保険医協会は、高知県内医師・歯科医師570名の団体で、全国の都道府県にあって全国保険医団体連合会(保団連)を構成しています。 この高知保険医協会は会報誌「高知保険医協会ニュース」を発行し、会員の皆様に送付しているのですが、 その新年特集号に、絵金を題材としたインタビュー記事を掲載したいという、ありがたいお話をいただきました。 伊藤先生は、赤岡町絵金祭りを実際に鑑賞されて、ぜひ皆さん

          本年もお世話になりました。

          すっかり更新も滞ってしまいました。 はや2023年も終わりに近づいて来ました。 思い返せば、絵金にとってもウサギのような飛躍の年でした。 今回は絵金に関する今年のトピックスを書き留めておきます。 ❶大阪・あべのハルカス美術館「幕末の天才絵師 絵金」展今年の最大のトピックスはやっぱりこれ。 4/22~6/18に開かれ、絵金単体を取り上げた県外では半世紀ぶりの大規模展。 こちらは以前このnoteでもお伝えしました。 たくさんの方から反響があり、 絵金、そして幕末より土佐の民

          「幕末土佐の天才絵師 絵金」展②

          高知県外だと約半世紀ぶりの大規模展、大阪あべのハルカス美術館「幕末土佐の天才絵師 絵金」展も、盛況のうちに6月18日で無事終了しました。 2日後の20日には、早くも作品たちがアクトランドに戻ってきました。 ただ作品を展示するのではなく、土佐の文化でもある各地域の夏祭りの展示方法を再現されていました。 お客様からの反響も大きく、また地元の者としてはとてもうれしかったです。 開展前日に行われたプレス向け内覧会も、通常より多くの報道関係者がいら っしゃったとのこと。嬉しい限り

          「幕末土佐の天才絵師 絵金」展②

          「幕末土佐の天才絵師 絵金」展①

          2記事目にして久しぶりの更新です…。 4月22日より、大阪・あべのハルカス美術館で「土佐の天才絵師 絵金」展が開催されています。 1.展覧会情報展覧会名:幕末土佐の天才絵師 絵金 会 場 :あべのハルカス美術館     (大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16階)      https://goo.gl/maps/D94LYo9u5XP1VgeXA?coh=178572&entry=tt 会 期 :2023年4月22日(土)~ 6月18日(日) 開館時間

          「幕末土佐の天才絵師 絵金」展①

          絵金派アートギャラリーへ、ようこそ。

          高知県のテーマパーク、創造広場「アクトランド」には8つの展示館があり、 「絵金派アートギャラリー」では、そのうちのひとつです。 幕末に土佐で活躍した芝居絵師・金蔵、通称「絵金」は、 庶民の娯楽だった歌舞伎や浄瑠璃の一場面を描いた「芝居絵屏風」を作り出しました。 この芝居絵屏風は、年に一度の夏祭りの夜に飾られ、ろうそくの揺れる光に照らされて、妖しく息づきます。 「おどろおどろ」とも表現される絵金の世界、そしてこの祭礼文化は、土佐独特のものです。 絵金が生み出した芝居絵屏

          絵金派アートギャラリーへ、ようこそ。