メイクを通して人と背景を輝かせるメイクアップアーティスト”鈴木みち子”さん
オシャレのためのメイクではなく、自分を表現する道具として、1人1人の持っている個性や魅力を最大限に引き出し、なりたい自分になる表現のお手伝いをしている鈴木みち子さんにお話しを伺いました。
■鈴木みち子さんプロフィール
出身地:北海道札幌市
活動地域:札幌市を中心に北海道各地域
経歴:百貨店にて外資系化粧品メーカーに10年勤務後、フリーランスとしてメイクの活動を行う。メイクレッスン(グループ、パーソナル)、成人式メイク、ステージメイク札幌、美唄での小学校で保護者、教員への講習、プロフィール撮影用メイク、コンテスト出場者のメイク 等を手掛ける。
現在の職業及び活動:最近では他のスペシャリスト達とのコラボ企画を立て 札幌だけではなく北海道各地域の方々との活動も計画中。
座右の銘:「スキマ産業」
メイクを通して人を輝かせることで地域の応援をしたい!
Q.鈴木さんが思い描くこれからの夢・VISIONを教えてください。
鈴木さん(以下、鈴木 敬称略):メイクを道具にして地域の人と共にそれぞれの地域の魅力を引き出して形にしながら、地域を活性化させて行きたいです。地元の人だったら気づいていないが「すごく、ここ素敵!」というように、地元以外の人たちが行くことで地元の人が気づいていないところを拾い集めてUPしていくということを、同じ想いを持った方たちと共にやっていきたいです。人も街も一緒だと思うのですが、興味があればどこまでも来てくれると思います。
札幌は既に活性化をしているので、札幌以外でまだ知られていない魅力たっぷりな地域を輝かせて行きたいです。知らないところを知ったことで、今まで行ったことがないところに足を伸ばしてもらえるようになると思います。
そこに住んでいる人や街が輝いていくことで、周りの人もどんどん引き込まれていき、観光客が増えて物流の流れもよくなり、人口が増加して地域が活性化させていくのが夢です。
人との出会いを大切にして、できるところから同じ想い持った人たちと共に形にしていく
Q.夢を実現するために、どのような目標や計画を立てていますか?
鈴木:何も実績がない中で、いきなりお役所などに入っていくのは難しいので、まずは地方に何か貢献しているという実績を作った上で提案した方がいいと思い、できる所から同じ想いを持っている人たちとやっていくという形をとっています。
私自身はメイクだけですが、友人にカメラ、着物、メンタル等の講師などのスペシャリストが多いのでチームで動いています。ですから、お客様から依頼が来たらそのお客様のご要望に応じてパッケージにしてご提供させていただいています。
お客様の魅力をよりよく魅せる事前準備として、お客様に提案する時には、「プロフィール用の撮影や着物用の撮影会があります。」というのを伝えて選んでいただき、あとはそれぞれのプロの方に連絡をして水面下で動いていきます。
また、トータルビューティコミュニティーの運営に関わっていて、トータルビューティフェスというイベントを開催しています。そこで主催をしている人は美容と健康ですが、地域の方にどんどん活躍をしてほしいと思い、まだみんなに知られていないお店の商品をトータルビューティフェスで紹介をしようと思っています。
関わった方たちの中で同じ想いを持っている方と、更に発展をしていけるよう、出会った方はムダにはしないようにといつも、人との出会いや繋がりを大事にしています。
出会った人が本棚のように陳列をされているようなイメージなんですが、その中から同じ想いを持った方たちと共に、具体的に形にしていきたいと思っています。
携わったお客様と共に成長し、道外や海外から北海道に人が集まれるようにする
Q.どのような活動指針で、どのような活動をされているのでしょうか?
鈴木:「育成」と「北海道」をテーマにしています。
「北海道」というのは、何を考えても最終的に道外や海外からも北海道に引っ張れるようにしたいということですね。
「育成」は、今関わっているスタッフの育成もですが、携わっていただいたお客様の育成というか成長できるようにというのを意識しています。
メイクを一つでも覚えて頂いたら、その途端にその人が育っていきます。
それがお客様の目を見たらわかるんですよ。お客様が鏡を見ている目を見るだけで「もう満足をしてきている」とか「自分をだんだん認めてきている」とか。鏡を見ている目自体が輝いてくるんです。
周りの人に「毎日鏡を見ている?」と聞くと、「顔を洗うときは見ているよ」と言いますが、普段はあまり鏡を見ていないと言うのです。
ですから、まずは鏡を見るところから始めるようにと言っています。
メイクはオシャレではなく、自分を表現する場所です。だから撮影のときに必ず「どういう自分に見られたいか?」をカウンセリングをします。撮影をUPしたときに喋ったことがなくてもその印象で見られるので、写真1枚でもブランディングを作り上げることができます。ですから「かっこいい人に見られたいのか」「安心感がある人に見られたいのか」という風に仕上げていきます。どういう風に見られたいかに則って、メイクとヘアーと撮影場所は変えています。
記者:「育成」や「北海道」はいつ頃から意識されていたのですか?
鈴木:10年間外資系化粧品メーカーに勤務していて、リーダーとしてグループを持っていたので、育成に関してはその頃から意識をしていました。
「売上を上げるためにはどうしたらいいか」を考えた時に、結果が出るか出ないかや接客など、リーダーである自分のやり方1つで決まると思っていたので、昔は結果がでるように接客などを教えることが育成だと思っていましたが、1人でやり始めてからは関わる人それぞれが育っていけるような場やきっかけを提供することがリーダーがすることだと変わりました。
北海道に関しては、生まれが札幌で、親の都合で旭川・釧路に行ったのですが、その後東京に行ったことでより北海道愛が増し、北海道に戻ってきて地域活性をしたいと思いました。
自治体に関わる中で見えてきたもの
Q.その夢やVISIONを持ったきっかけは何ですか?どのような発見や出会いがありましたか?
鈴木:地方に関わる仕事の1つとしては、後継者対策も避けられない問題があるので、自治体と協力し合ってやりたいと思いました。
見える表面的な部分での身だしなみや、見えない内面の部分の思考のクセや意識を論理に基づいて変えることの必要性を感じて、それを実現していこうとした時に、自治体に関わる方から変わることが必要だと思ったんです。
そこで、まずは自治体に関わる方から研修をしていこうと思っています。
自分しかできないことをお客様に提供していきたい
Q.人を輝かして地域活性をしたいとい思う背景には、何があったのですか?
鈴木:美容部員を10年していましたが、出産を機に退職しました。接客とメイクが好きだったので、周りの人たちにメイクをしてあげることはよくしていたのですが、子供達が大きくなったので、不特定多数の方には2年位前からしています。
人と携わる中で、多くの方が諦めてしまったりするのを見て、もったいないと思うところがありました。それを今までは若かったので、メイクを施すことだけをやってきていましたが、色々な場を与えていただくことによってメイクがきっかけでやる気になったり、自分に自信を持っていただける方が多いということに気付いて、見た目だけでなく丸ごと変われるきっかけであることに気付いたんです。
変わるきっかに必要になってくるものがメイクという私の技術だけでなく、専門のスペシャリストとタイアップすることによってできあがるものだという事にも気付きました。メイクだけでないところからの変化のニーズがあるというのをお客様から学ばせていただきました。
記者:以上でインタビューは終了です。
本日は貴重なお話、ありがとうございました!**********************************************************************
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【編集後記】
今回インタビューを担当した菊地&岸川です。
メイクを通して1人1人が持っている魅力や表現を引き出すお手伝いをしているという鈴木さんでしたが、1人1人が自立できるための「育成」とその先の「地域活性」までを見据えて色々な方と協力しながら活動されているのが印象的でした。
また、どんなものにも興味を持って、キラキラと目を輝かせながらお話しされる姿がとても魅力的で、引き込まれてしまいました。
これからも多くの人魅力を引き出し、輝かせていただきたいと思います。
今後の更なる活躍を応援しています!
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この記事は、リライズ・ニュースマガジン “美しい時代を創る人達” にも掲載されています。
https://note.mu/19960301/m/m891c62 a08b36