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古代について思いつくままにエッセイする


 都道府県47本勝負 近畿ギャンブル編、今週はお休みします。次回、奈良やります。


 今回は思いつくままにエッセイでも書きましょうか。今、私の関心は古代の日本語の母音の数にあります。我々が使っているのは5母音(a,i,u,e,o)ですが、古代で使用されていた母音の数については4母音説から8母音説まであります。ちなみに現代の名古屋弁は8母音(a,i,u,e,o,ᴂ,uː,oː)だそうです。地方によって母音の数が異なるそうです。沖縄の方言は3母音(a,i,u)だそうです。


 日本語の起源は何語か、朝鮮語、アルタイ語、オーストロネシア語、タミル語、中国語など、色々な説があります。『古代日本の航海術(茂在寅男)』という本が読んでて楽しかったんですが、この本では古事記に出でくる枯野(からの)という名前の船はカヌーという言葉の当て字じゃないかと推測しています。




 そう言えば、先週9/19に出た関裕二さんの新作『アマテラスの正体』読みました。アマテラスは男性神だったという説があるのですが、アマテラスが元は男だったとして、それは誰なのかを追求しています。

 アマテラスは八咫鏡(八咫(やた)は大きいという意味)をご神体としており、八咫鏡は奈良の皇居から各地を転々とし、垂仁天皇の代に現在の伊勢神宮に遷座しました。転々としていた間、一時的にアマテラス=八咫鏡を祀っていた場所を元伊勢といいます。




 アマテラスが移動した場所、つまりは元伊勢については『古代の鉄と神々(真弓常忠)』で古代鉄産地であると指摘しています。伊勢は朱の産地で有名ですね。

 話は飛びますが、我々が教科書で知る三角縁神獣鏡には魔鏡の現象が確認されているそうですが、魔鏡って何ぞやと。調べてみると、鏡に反射した光を壁に当てると文様が浮かぶ現象のことなんだそうなんですね。伊勢神宮に奉納されているとされる八咫鏡も魔鏡なのかな?



 最近、神社の起源を追っていたんですが、『神社とは何か(新谷尚紀)』が神社の形態の変遷について面白い考察を書いていました。福井県の若狭地方にニソの杜(もり)と呼ばれる場所があって、かつては柳田國男が日本の神社の原初的な姿を伝えているのではないかと注目していました。住民の先祖を祀った小さな祠(ほこら)があり、現代でも祭祀が行われているそうです。

 ニソの杜にはカラスグチという伝承があり、小祠の近くにアカメシとシロモチを供え、それをカラスなどが食べると"オトがアガる"といい、神が供物を受け取ったことになり安堵して喜びます。厳島神社や熱田神宮や多賀神社で行われる御鳥喰神事(おとぐいのしんじ)は似たような風習になるのですが、著者は鳥居とはカラスグチが発展し成長したものではないかという仮説を提示しています。






 とまあ、今週はこんな感じで。





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 終わり





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