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職場の空気が変わる!「心理的安全性の作りかた」に学ぶ強いチームの条件

「うちの職場、なぜか意見が出にくい…」
「会議ではいつも同じ人しか話さない…」
「ミスを報告すると責められる雰囲気がある…」


こんなふうに感じたことはありませんか?

私たちは日々、仕事やチーム活動の中で、さまざまな人と関わっています。
そして、その環境が「話しやすい」と感じられるかどうかは、働きやすさや成果にも大きく影響します。

では、チームの雰囲気を良くし、意見が言いやすい職場をつくるにはどうすればいいのでしょうか?

そのヒントが、本書 『心理的安全性のつくりかた』(石井遼介 著) に詰まっています。

本書は、2020年9月に出版され、現在15万部 を発行するなど、多くの人に読まれてきました。
さらに、日本の人事部 「HRアワード2021」書籍部門で優秀賞を受賞 するなど、高く評価されています。

今回の記事では、『心理的安全性のつくりかた』のエッセンスをまとめながら、「心理的安全性とは何か? そして、それを高めるための具体的な方法」を紹介していきます!

あなたの職場やチームづくりのヒントになれば幸いです。

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1. 心理的安全性とは何か?

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心理的安全性(Psychological Safety)とは、「このチームでは、安心して発言や行動ができる」という感覚のこと。

心理的安全性が高い環境では、メンバーは自由に意見を出し合い、失敗を恐れずに挑戦できます。一方、心理的安全性が低い環境では、メンバーは萎縮し、発言や行動を控えるようになります。

では、心理的安全性のあるチームとないチームでは、どのような違いがあるのでしょうか?

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2. 心理的安全性があるチームとないチームの違い

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【心理的安全性が高いチーム】
・メンバーが自由に意見を言える
・ミスをしたときに責められず、学びにつながる
・率直なフィードバックを受け入れやすい
・生産性・創造性が高くなる


【心理的安全性が低いチーム】
・ミスや意見が原因で攻撃される
・新しい挑戦を避け、リスクを取らなくなる
・会議で発言が少なくなる
・結果としてパフォーマンスが低下する

では、心理的安全性を高めるにはどうすればよいのでしょうか?

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3. 心理的安全性を高める方法

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本書では、「心理的柔軟性」という考え方を取り入れ、困難を乗り越えるための具体的な実践方法を紹介しています。

【① リーダーの行動】
・自分の弱みを見せる
 →例:「実はこれ、分からないんだけど…」と
  率直に話す
・メンバーの意見を積極的に受け入れる
 →「それ面白いね!」と肯定する
・フィードバックを肯定的に伝える
 →「このアイデアをもっと良くするには?」と
  問いかける

【② チームのルールづくり】
・「発言しても批判されない」という文化をつくる
・ミスを学びの機会にする
 →「どうすれば次に活かせる?」と考える

【③ 心理的安全性の測定と改善】
・メンバーにアンケートを取り、心理的安全性のスコアを測る
・小さな成功体験を積み重ねて、徐々にチームの雰囲気を変えていく

では、実際に企業やチームでどのように実践されているのか、具体例を見てみましょう。

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4. 組織やチームでの実践事例

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【①「ミスを共有し、学びに変える」制度】
・背景
 →ある企業では、社員がミスを恐れて報告しな
  い文化があった。
  その結果、ミスが隠され、同じ問題が繰り返
  し発生。

・実践したこと
 →「ミス共有ミーティング」を毎週開催。

・ルール
 →「ミスを責めるのではなく、学びを得ること
  が目的」
 →1週間で起こったミスを、各自1つ以上持ち寄
  り、チームで話し合う。

・結果
 →ミスの報告が増え、早い段階で問題を発見で
  きるようになった
 → 「報告=責められる」ではなく、「報告=成長
  の機会」という意識が定着
 →心理的安全性が向上し、チームの連携が強化


【②「リーダーが弱みを見せる」ことで心理的安全性を向上】
・背景
 →ある会社のリーダーは、完璧な姿を見せるこ
  とが大事だと考えていた。
  そのため、部下は「ミスをしたら評価が下が
  る」と思い、自由に発言できなかった。

・実践したこと
 →リーダーが自ら「分からないことを正直に伝
  える」ようにした。
 →例:「このプロジェクト、どう進めるべきか
    な?みんなの意見を聞きたい」
 →「実はこれについて自信がないんだ。アドバ
  イスをくれると助かる」

・結果
 →部下が積極的にアイデアを出すようになった    
 →上司と部下の間の信頼関係が強まり、オープ
  ンなコミュニケーションが生まれた 
 →チームの創造性・パフォーマンスが向上


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5:終わりに

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心理的安全性を高めることで、職場やチームの雰囲気は大きく変わります。

本書では、こうした実践例をさらに深く掘り下げ、より具体的なアプローチが紹介されています。

以下のような方々に、おすすめの一冊です!

・職場の雰囲気を良くしたい方
・リーダーやマネージャー、管理職の方
・学校の先生やコーチ
 →生徒や選手の発言を引き出したい方

 など

「心理的安全性」を高め、チームづくりについて、考えていきたい方、ぜひ、本書を手に取って、職場やチームに活かしてみてください!