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夢について考えてみた。夢ってなに?

最近、将来の夢について、考える機会があった。

考えてみれば、私は夢をたくさん持つ人間だったのだ。小さい頃はああなりたい、こうなりたいと思いを馳せることが大好きだった。

お医者さんごっこをすると将来はお医者さんになる!と言い出したり、少し成長して、テレビでサスペンスの映像作品を見ると弁護士になりたい!とか言い出したりしていた。しかし、医師になるほど頭と経済力はないので、お医者さんになるという夢はいつのまにか消えた。もう少し成長すると、六法とか覚えられる訳ないやん!司法試験って激ムズなんだ、と思って、弁護士という夢も消去法で消えてしまった。

色んな夢を持っていたのに、気づいたら現実を考えるようになり、夢がどんどん減っていったなあ、と思う。数年前、気づいたら私の夢は「家族を作って、のんびり幸せに暮らす」ことだけになった。もちろんこれは素敵な夢だし、今も夢見ている。しかし、この「家族を作って幸せに暮らす」という夢を話すと、「それ以外にやりたいことはないの?」とよく聞かれる。特になかった。今思えば、あの時は多分迷走期に入り始めたんだろう。

そんな私に大きなきっかけをもたらしてくれたのは、インターン先で知り合った、あるママさんだった。

そのママさんには、野球少年の子供がいた。その少年は野球の強豪校に入学したけれど、野球の実力はスポーツ推薦の子には及ばず、日々スタメンになるために奮闘していた。そのママさんは、子供のことを一生懸命応援していた。平日は朝練のために朝の3時くらいに起きてお弁当を作り、週末は他県の遠征や練習のために朝から2時間くらいかけて車で送る。頑張っている息子がなんとか報われるようにと、休日とかは街のゴミ拾いなどの活動も参加しているらしかった。家族の事以外に、仕事では色んなことに取り組んでいた。インターン先でも働いて、その他の事業にも関わり、週に一二回はその事業の仕事をしているらしい。ハードワークな方だ。

野球少年の家は大体そんな感じだよ、というかもしれない。しかし当時その話を聞いた時、尊敬の気持ち、「私にはそこまでやれないや」という少し落ち込む気持ちなど、まあ複雑な心境だった。

ママさんにも聞かれた。「Zoeさんはなんか将来の夢とかある?」

私は素直に答えた。「家族を作って、のんびり幸せに暮らすことです。」

ママさんはまた質問をした。「もし家族とか、お金とか、そういうのが全部満たされた時、他に生きているうちにやりたいこととかある?」

そういえば、、、と色んな考えが徐々に蘇ってきた。そういえばこんな事もしたいし、あんな事もしたい。でも、私がこんな夢を持ってもいいのか。日中の架け橋?あまりにもベタすぎる。そもそも全部ぼんやりだし結局自分は何をしたいんだろう。えええ全然形になってないのにこれ言うの恥ずかしい、、、、と思いながらこの考えをそのままママさんに話した。そのママさんが話してくれたことは、いまだに忘れられない。

夢は大きくても、ぼんやりでもいい。生きているうちに叶えられるかも、今は考えなくていい。でも、その夢は道標になってくれる。その夢(当時ママさんは自分の夢を話してくれたけど、今はうまく思い出せません泣)に繋がることであれば、私はなんでも全力でやるし、すこしでも違うなと思ったら、何を言われようが、私はやらない。だから私は夢のために自分で仕事を探して、仲間と会社を作って、週に時間を作ってそっちでも仕事をしている。

この話を聞いて、気持ちがパッと明るくなったのを覚えている。そうなんだ。夢は一つだけじゃなくてもいいんだ。ぼんやりしていてもいいんだ。これからどんどん形にしていくんだ。

私の夢は日々増えている。近い将来に実現したい夢も、長い時間をかけて叶えたい夢もたくさんある。迷走期の私に一縷の光をさしてくれたママさんに感謝!


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