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修行時代のお店で

いつもありがとうございます!

5周年イベントを終えたあとの休暇中に、修行時代のお店・エニブリュを訪れました。

政令指定都市・堺市でもっとも乗降客数の多い駅、中百舌鳥(なかもず)にあるCRAFT BEER DINING eni-bruは創業から14年の、大阪だけでなく全国的にみてもクラフトビール業界で老舗のお店です。


エデン特急が5周年ですから、エニブリュで働いたのはもう6年も前のこと。
2008年から7年ほど働いて店長をしていたので、堺の方々にはまだまだエニブリュ店長というイメージが強いのかもしれません。

当時一緒に働いたスタッフはもうひとりも居ませんが、お店のなかのお客様の半分は知った顔。
地元に愛され、それでいて当時の最先端の商品、樽生のクラフトビールを品揃えしたお店は弊店にとっても目標とするところです。

ずいぶん久し振り、一年以上ぶりに訪れたのは、先週末の5周年祭にオーナーのニシオさんがいらしてくださったからです。

いまはあまりお話する機会はありませんが、店長として長く在籍したこともあって、経営ノウハウはニシオさんからたくさん教わりました。

エニブリュは独立者・卒業生がとても多いお店で、レゼット、よすが、カミカゼ、BnD、ガルプ、ナイン(敬称略)など、経営者だけカウントしてもこんな感じ。

わたくしが店長だった頃、独立していった先輩後輩は一年くらいすると経営の壁にぶち当たってニシオさんに相談にくる、それがもう“あるある”だったんです。

そのたびにニシオさんは「エニブリュに在籍してる間に学ぶチャンスをやったのに、そのときに学ばず、しかも会社の金で学べたのに、いざ経営者になって壁に当たったら相談にくる。これはコンサルだから金を貰わないとな。」と冗談混じりに漏らしていました。

というわけで、わたくしは会社のお金でずいぶんと奔放な企画をさせてもらったり、恐れることなく失敗をさせていただきました。

教えていただいたスキルや作戦が多いので、いまだにニシオさんに相談に行ったことがありません。
まだ売上をあげるための作戦が入った引き出しを全部使いきっていないからです。

ひとつご紹介するなら、お客様の住所をもらう機会を作ること。
エデン特急では周年祭ごとに抽選でプレゼントをご用意してきたのですが、郵送でお届けするようにしています。

お客様は能動的にお届け先を教えてくださるので、次の周年祭のお知らせ等をお便りできます。
LINEではなく、お便りすることに意味があります。
今回もそのお便りで数年ぶりにご来店くださったお客様が複数いらっしゃいましたし、お取引先にもお便りを出しますので、例えば仕入れの際どこへ行っても「周年のハガキありがとうございます」と挨拶されます。

たぶんこれはエニブリュ卒業生でコツコツやっているのは弊店だけなのでしょう。
ニシオさんに相談に行かないんじゃなくて、忘れずに当時やっていた集客方法を今も継続してやっているからガタ落ちしないのです。
(逆にできていないのはBBQと遠足企画。6年目こそ実現したいなー。)

そんなことをカウンターに座って、当時のお客様と話しながら思い出していました。

いやぁ、酒場ってホントに楽しいですね─────

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