Ecostore Records

いま大人気のレコード、まだご自宅で眠らせますか? エコストアレコードは渋谷を拠点に置く、国内最大級の中古レコード・CD買取専門店です。 買取のご依頼・ご相談は当店までお気軽にお問い合わせください。 https://ecostorecom.jp/

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最近の記事

90年代リバイバルが著しい今、女性アーティストからR&Bを聴き始めてみる

近年再評価が顕著な90〜00年代の音楽やファッション。韓国でも90年代R&Bを想起させるような楽曲やY2Kファッションが目立っています。そもそもR&Bとは何なのか?という方もいらっしゃると思うので簡単に説明すると、R&Bとはリズム&ブルースの略称で、1947年頃に確立した、ブルースやゴスペルが起源とされている音楽です。黎明期はブルース色が強く見られましたが、80年代以降は洗練されてサウンドの質感が大きく変化しました。 本稿では90〜00年代のR&B黄金期にリリースされた、女

    • とーってもやさしいジャズ概論101

      「レコード流行ってるし、ジャズも聴いてみたいんだけど何を聴けばいいのかわからない…」「ジャズってどう楽しむの?」。あなたもこう思ったことがあるかもしれない。 本稿は、そんなあなたに向けてジャズについてちょっとだけ知ってもらう試みだ。今回題材として取り上げた5つのピアノジャズの名盤はどれもFace Records オンラインショップで購入可能なので、気に入った作品があればぜひ購入していただきたい。読み終わる頃には、ジャズを楽しむための基礎知識が身についているはずだが、情報量が

      • 1980年代を彩る独創的な音楽たち

        1980年代といえば日本に限らず世界的にも様々な音楽ジャンルが誕生した言わば「音楽的ブレイクスルー」を迎えた時期だったのではないでしょうか。ヒットチャートの上位を埋め尽くす大衆音楽、その一方で流行に抗うべく独自の表現に突き進む音楽家の存在があり、それが結果的に新たなムーヴメントへの発展へ繋がる、といったようなある種独特なサイクルを生んでいたのがこの時代ならではの大きな特徴であると思います。そこで今回はこの時代特有の空気を感じさせるものをテーマに、少し定番を逸れた切り口から5枚

        • 今だから聴きたいライブアルバム

          ライブアルバムを好んで聴くという音楽好きの方は多いのではないでしょうか。かくいう私もその一人ですが、丁寧に作られたスタジオアルバムよりもライブアルバムを好んでしまうのは、それが時に演奏だけでなく、その場の温度や湿度や天気、演奏のミスなど、アーティストやエンジニア自身がコントロールできない領域までを保存してしまうからなのだと思います。今回はジャンルや年代を横断しながら、レジェンド(?)たちのライブ盤を紹介したいと思います。 文:中西風登(Ecostore Records)

          レゲエを通して見える、人々の生活、感情

          「夏だレゲエだ」という世間一般が抱く概念はどこから来ているのか。きっとジャマイカが美しいカリブ海に浮かぶ常夏の島国だからなのでしょうが、あの世界的スーパーレジェンド、ボブ・マーリーですら、〜海辺でゆったりのんびり〜といった類の楽曲はほとんど歌っていません。 レゲエの真髄は、心の叫びを表したメッセージ性であると思っています。それはメントからスカが生まれ、ロックステディを経てレゲエとなり、ダブやダンスホールへと発展していった過程で常に重要視されてきた部分であり、社会体制への批評

          レゲエを通して見える、人々の生活、感情

          <昭和レトロ>最高のレコード体験を味わえる不朽のジャズ名作4選

          みなさんはかつてレコードを買って聴いた世代でしょうか。それとも、これまでレコードとは縁がない世代でしょうか。 レコードというのは盤面の溝に音楽の振動が刻まれていて、そこにレコード針の先端が接触することで振動を発生させます。その振動はカートリッジで電気信号へと変換され、さらにアンプがその信号を増幅させることでスピーカーから音楽が流れるというメカニズム。2000年以降のデジタル時代にうまれた人々にとっては何とも不思議な仕組みかも。古き良き昭和にはプレーヤーでレコードを楽しむ光景

          <昭和レトロ>最高のレコード体験を味わえる不朽のジャズ名作4選

          中古レコード店スタッフが一生ものの音楽と出会ったはなし

          誰もが<一生ものの音楽>に一度は出会うことでしょう。 大学1年生のある日、筆者はヒップホップに恋をしました。体育の授業でエアロバイクを漕いでいるとミニコンポから音楽が流れてきて。ノリノリで爽快、それでいてお洒落でもあり。その頃の私にはあまり耳馴染みのない雰囲気の音楽でした。それはどうやらFMラジオ番組だったようで、曲が終わると女性のMCが「お聴きいただいた曲はLL・クール・Jで『パラダイス』でした」と紹介。体のなかから熱いものがふつふつと込み上げてくる。あの衝撃は忘れもしま

          中古レコード店スタッフが一生ものの音楽と出会ったはなし

          ビートルズのレコードが120万円で落札。アナログレコード専門店が語る”2025年問題”とは

          「The Beatles(ビートルズ)」に沸く、名古屋中日ビル店 2024年5月6日(月)、フェイスレコード 名古屋 中日ビル店において、『「ビートルズ’65 (Beatles For Sale)」茶帯盤 入札販売会』が開催され、120万円で落札されました。入札販売会はビートルズ鑑定士・本多康宏氏のトークショーを含む1時間の内容で開催され、当日は100名以上のお客様で店内が賑わいました。ビートルズは大きく多様化した今日の音楽シーンにおいても依然として影響力を持つことが明らか

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          2023年スタッフが選ぶベストレコード

          こんにちは、エコストアレコードです。 ことしもたくさんの出来事がありました。あっという間に過ぎ去った1年。ついこのあいだ桜の花びら舞う暖かい春だったと、汗がにじむ暑い夏だったと思っていたのに。当店スタッフも泣き笑い、色々ありました。でも、いつも私たちを楽しませてくれたのは音楽でありレコードでした。いやあ、音楽ってホントいいですよね。探れば探るほどその深みを知る。底なしの魅力に夢中になります。 さて、当店で業務に励むスタッフもやはりレコードや音楽が大好き。旧譜/新譜問わず、

          2023年スタッフが選ぶベストレコード

          個人的テクノ・ミュージック史、1979年生まれ編。

          文:飯島英大(Ecostore Records) 音楽好きなら多くの人がそうだと思うけれど、どんなジャンルの音楽も好きだし、色々漁っている中で自身にとって未知のジャンルに手を出すことも多い。それでもふと気付くとある特定のジャンルの音楽ばかり聴いている or レコードばかり買っている、なんて状態になっていることがあるのも、また真実。自分の場合は、それがテクノであることが多い。 個人的な一番古い記憶は、家族で車に乗って高速道路を走っていてトンネルの中のオレンジのライトが両サイ

          個人的テクノ・ミュージック史、1979年生まれ編。

          パンクが教えてくれた、「物」で持つことの大事さ

          こんにちは、私、初登場です。今回のテーマが<私たちスタッフのレコード愛・音楽愛を見てください>ということなので、何故自分はレコードに愛情があるのかと、自分が狂信的に好きなバンドのレコードを紹介。 文:牛頭理沙(Ecostore Records) まず、レコード愛に至るまでの一番最初のきっかけは間違いなくハイスタ。初めてハイスタのライブを見た日からもう13年以上ずっとパンクが好きだ。随分と人生の選択を狂わされたと思う。レコード収集もそうだが、一度魅力に取り憑かれた時の情熱な

          パンクが教えてくれた、「物」で持つことの大事さ

          私の憧れの英国、レコード屋さん巡り

          ロンドンってどんな街でしょう? パリほど華やかでもないし、ニューヨークほどスケールも大きく整然としているわけでもない、ましてや東京ほど便利でもない。.... ロンドンの真髄はその文化です。一見そう広くもないこの街は、実は奥が深い。コスモポリタンであるロンドンには、ヨーロッパを含むいろいろな国々のエッセンスが集まっています。 そんな街のレコード屋さんたちもバラエティに富んでいないはずがありません。 ロンドンのレコード屋さんは種類だけでなく、その数の多さにも驚きました。 大小さ

          私の憧れの英国、レコード屋さん巡り

          いろいろな音楽を知りたい!聴いてみたい!そんなあなたにはレコードがおすすめです

          レコードの魅力に取り付かれてはや十数年。そのなかで数多くのレコード達が我が家のレコ棚に加わり、そして去っていきました。レコードとの沢山の出会いと別れ、そしていくつかのライフイベントを辿りながら磨かれていった自分自身の音楽的嗜好。平坦ならざるその過程を経て我ながらかなり特殊なものになってしまったような気がしています。 今回、「レコード未経験の方にレコードに興味を持ってもらおう!」という極めて重要なテーマを与えられたものの上述のような嗜好に至ってしまった自分が何を取り上げるべき

          いろいろな音楽を知りたい!聴いてみたい!そんなあなたにはレコードがおすすめです

          大物アーティストにサンプリングされたレゲエ

          ヒップホップの素晴らしい文化の一つにサンプリングというものがあります。サンプリングとは、 であると記されています。つまり、お気に入りの曲の一部を切り抜いて自分の音楽に入れ込んでしまう、ということです。ジャズやファンク、ソウル、ロックまで…サンプリング元は様々。そして、サンプリングの文化は今やヒップホップの垣根を超え、多種多様のアーティストがこの手法を用いて音楽を生み出しています。 私が愛するレゲエ、ダンスホールをサンプリングした楽曲も、多数存在します。ヒップホップ誕生にお

          大物アーティストにサンプリングされたレゲエ

          こんなアーティストもレコード出してるんです。ーアナログレコードの多様性ー

          ここ数年、アナログレコードへの関心が高まってきている事は、テレビや新聞などメディアでも取り上げられる有名な話です。私もレコード屋に行くと10代~20代の人がディグしているのをよく見かけるし、飲食店に入ってもレコードが飾ってあるお店をちらほら見かけます。 さて、みなさんは「アナログレコード」と聞くとどんな音楽を想像しますか?これを読まれている方々はレコードに興味がある方々だと思うので「そんな事ないわ」と思われるかもしれませんが、多くの人は日本の歌謡曲やアイドル、洋楽だとビート

          こんなアーティストもレコード出してるんです。ーアナログレコードの多様性ー

          私が考える至高のレコード1枚、40分

          <レコードとは>とインターネット検索すると、「音楽や声の振動が盤面に刻んで記録され、それを再生して奏でる樹脂でできた円盤のメディア」だとネット辞典には載っています。レコードにはいくつか種類があるのですが、一般的なものとしては大まかにわけて2つ、LPと7インチです。LPはいわゆるアルバムのことで大きさは約30cm、収録時間は片面およそ19分、Side 1とSide 2の両面合わせると40分ほどになります。一方、7インチの大きさは約17cm、収録時間は片面5分ほど。この収録時間に

          私が考える至高のレコード1枚、40分