自然に魅了されるも、ハプニング連発で精神的にタフになった私の内蒙古旅行記
中国留学中の私が迷わず旅行を決めた
不思議な地区、内モンゴル自治区とは
こんにちは、営業部の近藤です。
皆様は『内モンゴル自治区』を知っていますか?
内モンゴル自治区とは、中国の行政区画のひとつであり、
モンゴルとの国境に位置しています。
公用語はモンゴル語と中国語。
モンゴル文化と中国文化が渦巻く不思議な地区です。
私は19歳の頃、たった4か月間ですが、北京に留学していました。
留学先の大学が主催する課外活動として、
『内モンゴル旅行プラン』があり…
「中国に行った人はたくさんいるだろうけど、
モンゴルに行った人はあんまりいないよな。」
「この機会逃したら、一生モンゴル行かないだろうな。」
珍しい経験が大好きな私は、
迷わず内モンゴル旅行を申し込みました。
1日目~草原の爽快な乗馬の後に待っていたのは、ゲルでの過酷な宿泊だった~
北京から内モンゴル自治区まで、高速で約6時間。
荒すぎる運転にドキドキしながら、
標高1000m超の呼和浩特(フフホト)市へ辿り着きました。
草原や砂漠、その辺を歩き回る馬や羊たち。
想像通りのモンゴルの景色が広がっています。
見慣れない景色に、
バスの車窓から釘付けになって眺めていました。
初めに体験するアクティビティは乗馬体験。
だだっ広い草原を馬に乗って駆け抜けるのは、
競馬場のポニーとは比べ物にならないくらい爽快でした。
モンゴルということで、ゲルに泊まることになったのですが…
最近のゲルは冷暖房完備!
内モンゴルは高原で緯度も高いため、冬は極寒。
命拾いしました。
しかし…
水道は未開通!
部屋に大きいタンクがあり、
同室の3人で少しずつ分け与えながら
チョロチョロとシャワーを浴びました。
真水です。
修行かと思いました。
トイレも同じで、タンクから水を持ってきて流します。
トイレを流せなくなったら困る。そんな緊張感がありました。
しかし、ちょっと過酷な環境だからこそ、
『内モンゴル』という地を強く感じることができたと思います。
大自然に包まれながら、私たちはゲルを後にしました。
2日目~まるで『アラジン』のように、広大な砂漠をラクダで進む~
次の日、私たちを待ち受けるのは
砂漠でのアクティビティ。
ロープウェイに乗って
庫布其(クブチ)砂漠へと向かいました。
広大な砂漠をラクダに乗って進みます。
まるで映画『アラジン』のような光景でした。
砂漠を満喫した我々は、
内モンゴルの都市部へと向かい、
羊肉・牛肉のしゃぶしゃぶを頂きました。
ゲルでの食事はかなり獣を感じる味であり、
付け合わせの饅頭(マントウ:皮だけの肉まんのようなもの)を
食べてやり過ごしていましたが、
高級しゃぶしゃぶは我々日本人でも
食べやすい味で大変美味でした。
1日目の疲れを癒すように、
ホテルのふかふかベッドで眠りにつきました。
最終日~ハプニング連発!税関に止められ、バスで10時間拘束されて回北京~
最終日、私たちは内モンゴルの歴史について学べる
博物館を鑑賞し帰路につきました。
内モンゴル研修も長いようで短かったなぁ…
なんて思っていたら、
帰りが果てしなく長かったのです。
まず、国境税関に引っかかりました。
行きは引っかからなかったし、
一応同じ国内なのに、なぜ引っかかったのだろうか。
怖そうな税関職員に見つめられながら、
恐る恐るパスポートを提示し、手荷物検査をし、
なんとか突破しました。
次に、謎の渋滞に遭いました。
帰りの移動時間は10時間超。
決して広くない観光バスで10時間拘束とは、
なかなか過酷です。
このような様々なハプニングに見舞われながらも、
無事北京の大学寮へたどり着きました。
夜中の1時でした。
中国留学は、ハプニングも、過酷な環境もエンタメ。
たった4か月間の留学でしたが、本当に楽しい体験でした。
語学力の向上だけでなく、精神的にタフになれた気がします。
次はウイグル、チベット自治区にも行ってみたいですね。
コロナも落ち着き海外渡航が復活しつつある今、
読者の皆様も海外で少し刺激的な体験をしてみてはいかがでしょうか。