サービスマンは黒子に徹する。良いクリエティブとは価値を変えること
仕事をしているとどうしても「俺がやった」「私が凄い」と言いたい人が多数います。クライアントサービスをする人間がそれをしちゃうと残念な結果になります。広告代理店マンやPRマンは基本守秘義務があるのでクライアントサービスの一部をHPに載せたりする場合は当然ながらクライアント許可が必要。
自分が好きだったり流行ったものが実はあれ私が仕掛けたからあなたは動いたのですと後から言われるのは消費者や社会が不本意かもしれません。黒子に徹してこそプロなんです。
広告のアワードを気にするタイプの方もいますが大切なのはそのビジネスが上向いたかどうか。CMが話題になった、バズったよりも売れてビジネスが成功したかどうかです。私たちマーケティングPRのプロは、マスメディアに出た出ないやSNSの拡散だけではなく、それに伴う売れたか売れなかったかとビジネスの数字で評価されます。それがクライアントニーズです
ほんとうのクリエティブとはビジネスにインパクトを与え価値を変えるものです。それができてクリエーターです。加えてPRしかできないことは愛用者と働く人を元気にできることとです。自分が普段好きと思っているものが出れば
「いつも食べているものがテレビに出ていて嬉しい」となり友人や家族にもっと言いたくなります。
スーパーやドラッグストア売っている方が
「商品が出てると嬉しい。だから目立つところに置こう」になります。
そして営業マン「問い合わせが増えて嬉しい」となります。
そして工場の人「あーー工場のスタッフが出ていて嬉しい」「うちの会社が出ていると家族からライン来た嬉しい」となります。
そして原料を供給する生産者も取引先も「おー嬉しい」となります。
また学生さんが「この会社に入りたい」となり人事に応募が増えます。
愛用者と一緒に喜ぶことができるが広告にできなくてPRにできることです。
このようにみんなの嬉しい気持ちを引き出して数字を作るのが仕事。選ぶのは消費者なので選ぶ材料を与えるのが仕事。だから手の内をさらして「ホラ」というのはまるで違うのです。一部のベンチャーのように自社の成長ばかりを追い「とった仕事は手間をかけない」というのも違うのです。
PR会社は黒子でいられない人、目立ちたい人、目立ちすぎる人、成功したと叫びたい人には続けていけない方が多いです。根気とネットワークが必要です。そのために日々学びながら謙虚であることが大切です。
サービス業の価値はお客様が決め、そのリピートにあります。私が広告からPRに来たのはお客様と長い関係が築けると思ったから。デザインがいいとかコピーがいいだけで判断されるなんて面白くないと自分が感じたからです。
コンペで仕事がとれるかとれないのかを考えるのではなくて3年後や5年後を一緒に考えられるのがフィービジネスのよいところです。しかし広報にはいろいろなルールや法律もあるのでその辺はキャリアが必要。PRをきちんと学ばずに独立する方の多くは何でもありと思いがちですがたくさんのルールがあることを知っていたほうがいい仕事になり、満足度も上がります