朝ドラ「虎に翼」にみる専業主婦と働く女性の子育て感のすれ違いについて
ひよっこ、ちゅらさん、あまちゃんなどと並ぶ朝ドラの名作と誉れ高い現在の「虎に翼」。日本初の女性裁判官をモデルにしたストーリーです。子供一人抱えて戦争未亡人として頑張るキャリアウーマン。働き女子の子育ての問題をいろいろと投げかけてくれます。私は毎朝、朝風呂の時間を調整してBSで7時半と地上波で8時と2回見るほどです。今朝の回が一番「女性活躍」の肝であり障壁であるといわれている部分だと思います。
自分の子を義理の姉に預けて働く主人公に転勤命令がくだり義理の姉の花江ちゃんが寅子に大爆発というシーンでした。花江ちゃんが、「あなたは子供を全然見ていないし、子供がいい子を演じるようにあなたと付き合ってしまうので甘えられないし寂しい。家族が見られなくなるぼ働くことを望んでいない」と。ここがポイントです。
忙しいお母さんの子はいい子を演じているのではなく多分諦めなんです。私の母は専業主婦でしたが多忙でした。しきたりばりかを押し付け口うるさい私の明治生まれの厳格な姑のために毎日3時のお抹茶の時間のためにあんこを煮て和菓子を手作りする母を見ていました。貧しくかつ忙しそうなのでいい子でいたいわけではなく甘えるのは諦めていたような気がします。
寅子の娘の諦めた顔をみると言っても無駄的な表情が浮かぶのがわかるのです。あれは昔の私。無邪気になれない、親を気遣った顔です。さらに花江ちゃんが呆れているのはマスコミにチヤホヤされてみえ海外の視察にも参加し、少し変わってしまったと感じています。
どんどん偉くなる寅子をもともとは友人の花江ちゃんは誇らしい反面、自分だけずっと家にいてつまらないと思っているのも事実。活躍している家族に同姓として嫉妬もあると思います。お母さんという素晴らしい職業がメインで仕事で男性に交じり働くことができなかった時代は、大概の女性は専業主婦。保育園なんてない時代。女性が働くために誰かが子供を見ている必要がありました。花江ちゃんは寅子にお母さんを放棄するなと言っているように聞こえます。
私の時代は、キャリアウーマンになりたいというよりは目の前の仕事に追われて気がついたら50歳から定年。そのまま家庭を作らずにという方もいればもう孫が何人もいる友人もいます。しかし母の世代までは確実に専業主婦でした。選択しが増えたのはいいこと。
しかし子供側からみたら、熱があるときや寝るときはお母さんがいいんだろなと思います。これって子供の本能みたいなものなんだと思います。これが働く女性の一番の問題。どんなに夜や週末に一緒にいても、平日も一緒がいいのです。お母さんが一番。とりあえず可愛い盛りにはお母さんも一緒にいたいのです。この本能みたいな母しかわからない気持ちがのもっていきどころが女性活躍のネックだと思っています。今回朝ドラは目が離せません。
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