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22歳大学生「主人公思考」

世界はめまぐるしく動く。

昨日、アメリカで起こった出来事のうち2つ
①OpenAI, Oracle, Softbankが人工知能(AI)を支えるためのデータセンターを建設するために最大5000億ドルを投資
②イチロー氏、日本人初(アジア出身選手初)MLB殿堂入り
について感じたことを書いていきたい。

①OpenAI, Oracle, Softbankが最大5000億ドルを投資

目を疑った。以前から孫さんとトランプ大統領は親密な関係だったのは何となく知っていた。選挙の後には孫さんが1000億ドル投資するよ、なんて言ったらトランプ大統領はいや、2000億ドルだなと返した。これは近いうちにとんでもないことが…?と思ったら、大統領就任から数日で、しかも5000億ドルでやってきた。

しかも、大規模プロジェクトでタッグを組むのは今一番熱い企業OpenAIと超大手企業オラクル。ワクワクせずにはいられない。ドリームチームだ。

このニュースの後にXを数スクロールしたら、「103万円の壁」のニュースが出てきた。たかが数十万くらい上げてやれよとがっくりきた。それもそのはず、5000億ドルのニュースの後だから。

5000億ドル、日本円で約78兆円。天文学的な数字だが、これに呆然とするだけではいけない。このニュースを見て、私が感じたことは「必要なものには惜しみなく投資することの大切さ」だ。

間違いなく、いま世界で最もアツい分野の1つであるAI。私たちの生活を大きく変え始めている。
AIが人間の仕事を代替するだけでなく、AIが生み出した富を人間が分配するなんてこともあるかもしれない。常識を根本から覆すゲームチェンジャーになる可能性を秘めている。そこに投資するのは当然だろう。

私の周りにはChatGPTの有料版22ドルを出し渋る人もいたり、国では103万円の壁を130万円にするのはちょっと…と議論が停滞している。違う。

投資が上手くいかなかったらどうしようではなく、まずは投資してみる。話はそれから。これからもそんなスタンスを持っていたいと思う。

なぜなら、早く投資した人間に勝つ方法はないから。ビットコインもそう、インフルエンサーもそう、前例がなくても勇気をもって飛び込んだ人間に慎重に検討して、後から追いつこうなんて無理だ。頭で考えるより先に体で突っ込もう。

②イチロー氏、MLB殿堂入り

小学校から高校まで野球をしていた私にとってイチローさんはヒーローだ。そもそも野球を始めたきっかけは2009年のWBC決勝、韓国との試合で延長10回にはなった決勝タイムリーを見たこと。

当時幼稚園年中(年長かも?)だった私は心奪われ、野球やソフトボールの経験がない両親に野球がしたいと宣言し、驚かれた。

右打ちだった私はイチローさんのモノマネはできなかったが、外野を守っているときは自分がさもイチローさんかのように振舞っていた。走り方、打球までの入り方、投げ方、たくさん映像で見た。

そんなイチローさんが今回、殿堂入りをしたのは本当に嬉しい。日本人初、アジア人初だからすごいのも当然なのだが、MLBでプレーする、タイトルを取る、長くプレーする、殿堂入りをする、それ自体がそもそもあり得ないことなのだ。

これまでMLBでプレーした全選手のうち、殿堂入りしたのはわずかに1%ほど。そもそもその土俵にすら立てなかった、つまりはMLBでプレーしたかったけどできなかった人も合わせたらその割合はもっと小さくなるだろう。日本だから称賛されているのではなく、アメリカでも同じくらい称賛されている。

話題になったのは満票ではなかったということだ。全米野球記者協会(BBWAA)の投票で殿堂入りかどうかが決まるのだが(75%以上)、満票で殿堂入りをしたのはただ1人。ヤンキースでクローザーを務めMLB史上最多記録の通算652セーブをあげたマリアーノ・リベラ投手だけ。野手では0人.同じくヤンキースのレジェンド、デレク・ジーター選手ですら1票足りず。今回のイチロー選手も1票足りず。

このニュースを見て、「おい!誰だ投票しなかったのは!」と思っていたら、イチローさんはこんなコメントを残していた。

「すごくよかったと思います。しかもジーターと一緒。数字的にはということですけど、人はいろいろなことが足りない。自分なりの完璧を追い求めて進んでいくのが人生。不完全であると言うのはいいなって。生きていく上で、不完全だから進もうとできるわけで、そういうことを改めて考えさせられる。そこに向き合えるというのはよかったなと思います」

https://x.com/daisukesugiura/status/1881885917998387278

やられた。なんなんだこの人は。殿堂入りは快挙も快挙、英雄だ。それなのに、この落ち着き。そして深みのある言葉の数々。見えている世界が違う。イチローさんはきっと殿堂入りなんて通過点で、その先の野球界の未来や世界の未来を見据えているのだと思う。そうでなければ、英雄と認められたその日にこんなコメントができるはずがない。

これを聞いて、目先の目標に一喜一憂する自分のスケール感の小ささを痛感した。世界で活躍する、自分と自分の大切な人々を幸せにする、そんなスケールでもまだ足りない。
本当にごくまれに、コンマ数秒、脳裏によぎるような、真面目に考え始めると途方に暮れそうなくらい大きな規模の話。理想の世界、理想の環境、そんなところも見据えて生きていきたいと感じた。


ニュースを見て、「へえ~そうなんだ」「やっぱり○○はすごいな~」と他人事にしてはいけない。

何事も自分事で捉えよう。主人公の思考を持とう。

では。

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