この雷鳴で割れてしまえ
誰にでも優しい自分を演じて続けて
言いたいこともうまく言えなかった
急な雷が二人を近づけたあの夜さえ
僕は自分の気持ちまで分からない儘
薄い肩にはりついた濡れた髪の毛を
不満げにかきあげる仕草見蕩れてた
水たまりにうつる信号機の赤色まで
僕に忠告する「彼女に近づくな」と
ただの顔なじみだと思っていた君の
雨を見上げる横顔に鼓動が早くなる
指を伸ばせば届く距離にいるけれど
触れてはいけないのは知っているさ
稲光が運命のように僕たち切り裂く
君の小さな悲鳴心で抱きしめたんだ
世界を叩き壊すような大きな雨粒で
僕のくだらない枷まで壊して欲しい
横断歩道の向こうから走ってくる影
君の頬が明るく綻んでいくのを見た
誰かを傷つけるような恋はいらない
僕一人が切なさの中溺れる方がいい
どんな言い訳をしても臆病なだけと
君の肩を抱きしめる彼に嫉妬しても
結局自分が傷つくのがいやなだけだ
見つめていることしか出来ない恋を
今夜の嵐は攫っていってくれないか
【自己お題】
TMNETWORK
SelfControlの歌詞を使って