【「手前味噌」は退化に繋がる】
今日は
『「手前味噌」は退化に繋がる』
について考察していきます。
先日どこで見聞きしたか
あまり覚えていませんが
「手前味噌」という言葉に
引っ掛かっていました。
普段自分が使わない言葉だけに
好奇心が湧きます。
私の中で取り決めを
している事があります。
それは
「緊急時を除き知らない単語や言葉は
すぐにグーグル&ヤフー検索を行わない事」
です。
色々な角度から
推測や想像をしていきます。
要は仮説と検証です。
学校教育や受験勉強を
頑なに拒否していた背景が
絶対的な正解に固執して
強要される事に抵抗があった為です。
当時の私の解釈なので
客観視すれば単に受験勉強から
逃げていただけとも言えます。
「手前味噌」を自分なりに予測してみます。
「手前と味噌に分解して、自分の味噌かな」
「手前はてめえだから、お前の味噌かな」
遊び心で取り組むと面白いです。
「手前味噌が退化に繋がる」を
「自分(お前)の味噌が退化に繋がる」
と咀嚼していきます。
後は「味噌」の意味を
もう少し掘り下げると
見えてきます。
「味噌」は食べ物の意味と
「ミソ」と表記する場合があります。
「和食で決め手となるのは醤油がミソだ」
「~がミソだ」といった事例で
特徴やポイントの意味として使われる事です。
これらを踏まえると
「手前味噌が退化に繋がる」から
「自分の特徴が退化に繋がる」となり
「自分の強みが衰えに影響する」と
意訳する事に連想させていきます。
何となく全体像が掴めてきたので
ここから検索や辞書で調べていきます。
手前味噌とは
自分で自分を褒めること。自慢。
▽かつて味噌みそは自家製で、
自分が造った味噌を互いに自慢し合ったことからできた言葉。
類語:自画自賛
三省堂 新明解四字熟語辞典
また由来に関しては
手前味噌という際の「手前」は、
「自分のすぐ前」という意味ではなく、
「自家製」や「自前」、
また一人称の「自分」のことである。
手前味噌の「味噌」は食品の味噌のことだが、
現代でも「ポイント」の意味で使われるように、
「味噌」には「趣向をこらしたところ」の意味がある。
それは、かつて味噌は各家庭で作るもので、
それぞれが良い味を出すために
工夫をこらしていたためである。
近世には「趣向をこらしたところ」の意味から、
人に自慢する様子にも「味噌」が使われた。
「手前味噌」という言葉は、
「手前どもの味噌は……」と、
自家製の味噌の味を自慢することから
生じたとするのも間違いではない。
しかし、「味噌」という言葉自体に
「自慢」の意味が含まれることから、
自分を自慢する言葉として「手前味噌」が
使われるようになったと考える方が良いであろう。
語源由来辞典
使い方の事例として
下記の通りです。
「手前味噌ですが、私達の研究チームは国内でトップ5に入ります」
「手前味噌ですが、我が社のセールスマンは全員英語で対応出来ます」
「手前味噌ながら、私の息子は有望な野球選手で、甲子園優勝の経験もあります」
「手前味噌ながら、我が社の最先端技術は世界1位です」
「手前味噌で恐縮ですが、お菓子が美味しく出来たのでいかがでしょうか」
「手前味噌で恐縮ですが、幼少期の好奇心が活かされこの度の開発に繋がっています」
etc
文章としては
丁寧かつ謙虚に
表現されています。
長所をダイレクトに言うのではなく
「手前味噌」を入れる事で
ワンクッション置く状態です。
上記の意味を踏まえると
「手前味噌が退化に繋がる」は
「自画自賛(自慢)は退化に繋がる」
となります。
但し注意しておきたい観点があります。
それは
「セルフイメージ」を
高める事が悪いのではなく
自画自賛(自慢)を
必要以上にやり過ぎない事です。
最初は「アイデンティティ」を
確立するところから始まります。
自分の存在意義を打ち出して
周囲と打ち解けていきます。
私の場合を例えると
「私(自分)」からスタートして
「大和民族」
「大阪人」
「日本人」
「アジア人」
「地球人」
etc
アイデンティティを広げていき
ダイナミックに複数の視点で考えます。
『アイデンティティトラップを回避する』参照。
ある程度「自己肯定感」を
体得出来たら今度は
自戒して引き締めていきます。
要するに心の中で
「自己肯定」と「内観&内省」の
バランスを取る事です。
「自己肯定感」を無視すると
ネガティブ思考&感情中毒に
汚染される可能性があります。
※個人的に「自己肯定感」は
そこまで意識する必要はない
と思っています。
ニュートラル状態(中庸)で
感謝する氣持ちがあれば
自然体で居られるからです。
しかし
「自己肯定感」を意識し過ぎると
「自意識過剰」
「天狗」
「自分は知っている」
「自分はその意見に反対だ」
になります。
さらに
「改善点」
「向上点」
「盲点」
に着目しない事に繋がり
どんどん劣化していきます。
最終的に
「作話」
「言い訳」
「自己防衛」
「責任転嫁」
を発動する事になり
自他共に「フィードバック」が
出来ない状態に陥ります。
『作話と言い訳を止めれば全て上手くいく』参照。
「自己肯定」にハマり過ぎないように
タイミングを見極める事です。
過去の自分と比べて1ミリでも
進化していればやんわりと
「自己肯定」すれば良いです。
そして
心身共に身を引き締めるように
自戒して鍛錬を継続します。
「自己否定」ではなく
「自己向上」する為に
「内観&内省」していきます。
「手前味噌」を連呼する時間を止めて
「フィードバック」する時間に
当てたほうが有意義です。
何事も極端に偏り過ぎると
本質が見えなくなります。
全てバランスを取って
陰と陽を融合しながら
前進していきましょう。
最後までお読み頂き
ありがとうございます。
追伸
あなたの「手前味噌」を
教えてください。