イーアーツ@hey-hey

教育環境を創造するEE-Arts! “これまでの学び”と”これからの学び”について掘り下げていきます。 【職歴】教員(教諭)⇨ECマーケター⇨ 環境教育@インドネシア 【主な記事の内容】教育や仕事の在り方、社会教育、環境教育、おすすめの本や映画について

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最近の記事

起立性調節障害に関わる人たちへ

起立性調整障害を知っていますか?  一般的には「自律神経系の異常で循環器系の調節がうまくいかなくなる疾患」とされています。実生活では「立ち上がったときに血圧が低下したり、心拍数が上がり過ぎたり、調節に時間がかかりすぎたり」することで様々な場面で支障をきたします。「当たり前のことができない」というストレスから、精神的に追い詰められたりすることもあるようです。他者からはなかなか理解されないというのも大きな問題点です。本人にとってはそれが悩みを増幅させているケースも多くあるように

    • 共通テストから『育てたい力』をイメージできるか?

       2022年1月15日から2日間にかけて共通テストが実施されました。教育方針の変更に伴い、「センター試験」から「共通テスト」へ名称が変更されるとともにその内容も大きく刷新されています。共通テストは実施が2回目であり、まだまだ試行錯誤の真っ只中という状況だ。今回は実際の問題を踏まえながら、現場で起こりうることや今後の教育のあり方について考えてみたいと思います。 ■“受験教育体質”は変わらない? 一般論として、教育現場の、特に高等学校の教育目標はいかに進学目標を達成させるかとい

      • 生産性が上がらない日本のシステムを再確認する〜あなたは1時間にどれだけの付加価値をつけられますか?〜

         公務員として働くこと約10年。毎日が同じことの繰り返しと感じたり、自分なら4時間でできる作業を周りと合わせて行うために残業する事になるなど、その働き方に大きな疑問を持ち、耐えきれなくなって退職するに至りました。自分としては“いかに自分の時間を確保するか”が大切な事柄になっているのです。  “自分の時間”はとても大切です。家族との時間、自己研鑽の時間、体を労る時間、新しいものや人に出会う時間など、人生にとってなくてはならない時間です。ところが公務員という身分を離れて社会全体

        • 部活動の是非〜現場での問題点は別にある〜

           部活動を地域に委託し、教育現場の負担を軽減させようとする動きがあります。その一方で、未だに部活動は教育現場で担うべきであるという意見もあります。教育現場が疲弊している状況では、部活動の地域への委託はやむを得ない(推進すべき?)ことのように思います。部活動の地域委託に関する問題も重要なことだとは認識していますが、今回は教育現場におけるもっと大きな問題について提起しようと思っています。  教育現場におけるもっと大きな問題とは何か?  それは教育現場が疲弊しているにも関わらず

          教育現場の飽和状態が示す危なさについて

           学校教育に携わっていたものとして、また現場を離れた者として、今の教育を客観的に考えてみると危うさしか感じられないので今回はこのテーマでまとめてみようと思います。  民間で働いていると、ある程度分業制がしっかり整えられており、特定の分野で専門的なノウハウを身につけながらキャリアを積みつつ企業を成長させていこうという指針が感じられます。個人的にも、自身の成長が感じられるという点でやりがいや楽しさ、充実感が得られているというのが現状です。この経験をもとに学校現場を見ていると、本

          教育現場の飽和状態が示す危なさについて

          芸術から世相を学び、新しきを知る

           最近の自身の関心ごととしてアートがあります。美術館にも足を運ぶようになり、様々な絵画や彫刻、陶芸にも出会いました。そこでふと疑問に思うようになったことが1点。  それは「作品の価値は何で決まるのか?」ということです。  いったい芸術の価値というのはどのように決まるのでしょうか。確かに、有名な芸術家の作品であればオークションで高値で売買されるということはありますが、今回は作り手のネームバリューは横に置いておきます。あくまでも造られた作品自体の価値がどこで決まるのか、です。

          芸術から世相を学び、新しきを知る

          ”終身雇用制”から”学び直し”ついて考える

           世界の中でも特徴のある雇用形態と言える”終身雇用制度”。果たしてこの制度がどの程度社会に寄与し、その一方で課題はないのかについて考えてみました。ちなみに筆者である私は”公務員を離職した身分”です。公務員から民間に身を移した人間としての一見解をまとめたいと思います。  まず、”終身雇用を保障する公務員の仕事はなくてはならない仕事である”ということは先に述べておきます。特に、日本社会にあっては。なぜなら、あまりにも根づいてしまったことにより、公務員無くして日本社会は成り立たな

          ”終身雇用制”から”学び直し”ついて考える

          名作「UNTOUCHABLE~最強の二人~」

          見れば見るほど面白さが分かってくる。車中ではつねにこの作品を鑑賞しており、BGMのようにセリフまでしっかり頭に入ってしまった。なかなかこのような映画に出会えることが無いので個人的な印象をまとめてみました。あくまでも私見です。  もしこの映画の特徴を端的に述べよと言われたら「対比」と「融合」の表現だと答えます。 1つ目の「対比」。 「白人」と「黒人」、「貧困」と「富裕」、「暴力性」と「穏やかさ」、「秩序」と「混沌」、「男性」と「女性」、「健常者」と「障がい者」などなど、社

          名作「UNTOUCHABLE~最強の二人~」

          集客しよう!〜経営者の方にこそ見てほしい件〜

           マーケティングをしていると「ターゲット」や「ペルソナ」といった用語が使われます。これらは「販促をかけるにあたってどのような客層を狙って行くのかを想定するもの」とまとめてしまって良いでしょう。あなたが雑貨屋さんのオーナーだとして、まずは客層を想定していなければ、どんな商品を扱うのか決められないと思います。そしてその逆も然り。売りたいものがあっても、どのようなお客様に気に入ってもらいたいのかを想定していなければ事業として成立しません。いずれにしても大切なことは「自社のことについ

          集客しよう!〜経営者の方にこそ見てほしい件〜

          経済活動を心理学で読み解く

           溢れる情報に対し、WEBマーケターとして何を視点にすれば、あるいは何を根拠として判断をすれば良いのか?最もわかりやすいものは「数字」であるということは過去の投稿でも紹介しました。  ところがその数字は「過去のもの」であるということには注意が必要です。これから起こりうることが、全て「過去」をもとに判断されていいものか?大事な要素であることに変わりはありませんが、それは良い判断であろうはずはありません。それでは「数字」の代わりとなりうる要素とは何か。  それは「人間の心理」

          経済活動を心理学で読み解く

          大阪都構想に学ぶ地方創生~シャッター商店街の行方~

           転職を機に慌ただしい日常から一転、休日にはご近所にお住まいで、小さなころからお世話になっているおじいさんとベンチに座って話をする機会が増えた。  会話の中で一番よく出る話題は「住みにくい世の中になったもんだ」というもの。生活するうえでの利便性もさることながら、人と人とのコミュニケーションも希薄になり、すれ違う人に挨拶をすればかえって不審がられてしまう。「なんだかなぁ~」と思ってしまう社会になってしまったとのこと。  確かに大学に進学するために町を離れた時と比較するとその

          大阪都構想に学ぶ地方創生~シャッター商店街の行方~

          人材育成とキャリア教育〜国家的視点で〜

           転職をした人、これからしようと考えている人、微塵も転職など頭に浮かんだことがない人など様々だと思いますが、今回は人が自分の人生を1つの仕事にひたすら捧げるということの社会的意義はあるのか、という点について国家的な視点をもとにまとめてみました。  そもそも社会全体に貢献しているという認識を持ちながら仕事に従事している人はどのくらいいるのでしょうか?周りを見渡すとそう多くないのではないでしょうか。そうすると社会的意義について考える機会自体が無く、その必要も感じられないのかもし

          人材育成とキャリア教育〜国家的視点で〜

          核家族化の浸透と功罪~核家族は今後どこに向かうのか~

           核家族化が浸透し、親の高齢化と介護など様々な問題が生じています。同居すればその都度家に出向いての介護や家事の補助といった負担が減ると分かりつつも、親との同居は考えないという家庭が多いのではないでしょうか。それぐらい「核家族」というものが浸透し、一般化されてきているのが現状です。  では、どうして核家族化が進んだのでしょうか?メリットはたくさんあるかもしれません。両親(義父、義母)と生活をともするのは精神的な負担が大きいであるとか、単に自分の時間・空間を確保したいなどが考え

          核家族化の浸透と功罪~核家族は今後どこに向かうのか~

          家が新しい資産を作る〜マイホームを検討中の方へ〜

          「家は負債だ。」  今やこのような情報が世間の主流となっています。その結果、一戸建て住居ではなくマンションや住居兼貸借物件の購入を検討する人が増加し、一戸建てへの考え方・評価は大きく様変わりしたと言えます。  では家庭の基盤となるはずの「家」がどうして負債と見なされてしまうのでしょうか。それは長期にわたって多額の費用を投じることを前提としているにも関わらず、経年劣化によってその価値は大きく下落し続け流ことが挙げられます。時には災害によって価値が一瞬にして0になったり、ある

          家が新しい資産を作る〜マイホームを検討中の方へ〜

          目標設定の難しさ〜人間性は測れるか?〜

           WEBマーケティングをしていると、膨大な数の項目と横文字で嫌気のさすことがあります。それでも分析を進めようと思えるのは、意図している数字がうまく動いた瞬間があり、そこに面白さを感じられるからです。  最近は今のこの状況を教員時代とよく比較します。なぜ安定した教員を離れて今の道に進もうと思ったのか?その答えは意外とシンプルなのかもしれません。  1番の違いは「具体的な目標が設定できるかどうか」だと思っています。どういう事かと言うと、市場分析の世界はあらゆる項目が数値化され

          目標設定の難しさ〜人間性は測れるか?〜

          法治国家の起源を知る

           私たちの普段の生活では、身の回りにある物に対して疑いもなく受け入れ、かつそれが永続的な物だと錯覚してしまいがちなところがある。そして失われたときの絶望感や喪失感は計り知れないものがある。  しかし、幸いにも人は”生み出す”ことができる。それは失ったものの代替物を創出することだけでなく、失ったことに対する思いを伝えることで新たな感情を生み出すことなど非常に多岐に渡すものだ。  このような”生み出す”ことの価値を理解した時、改めて歴史を学ぶことの意義を知ることになると思う。

          法治国家の起源を知る