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なぜ恵方巻を食べるのか

おはようございます。
管理栄養士の瀬戸アオイです。

明日は節分。
今年は4年ぶりに2月2日が節分となりました。
私は毎年、厨房に入って調理スタッフと一緒に恵方巻を作るのですが、今年は日曜日なのでお休みです。
今日は恵方巻について、調べたので共有したいと思います。

恵方巻の歴史は、意外にも比較的新しいものです。
この風習の起源については諸説ありますが、大阪を中心に発展したという説が濃厚です。

恵方巻の起源

恵方巻の発祥は江戸時代末期から明治時代初頭とされています。
当時の大阪・船場地域で、商売繁盛や無病息災、家内円満を願って始まったという説が有力です。
興味深いのは、恵方巻の起源にまつわる様々な逸話です。

  • 船場の色街で女性が階段の中段に立って丸かじりしたという説

  • 節分の時期に新しい香の物が漬かることから、香の物入りの巻き寿司を恵方に向かって食べたという説

  • 戦国時代の武将が節分の日に丸かぶりして出陣し、勝利したことがきっかけとなったという説

近代における発展

1970年代半ばになると、恵方巻を食べる習慣がマスコミに取り上げられ始め、知名度が上がっていきました。
しかし、全国的に広まったのは比較的最近のことです。
1980年代にはコンビニエンスストアが地域限定で販売を開始。
この頃、東京の学生の間でも認知され始めます。
1990年代にはセブンイレブンが全国展開を開始し、急速に知名度が上昇。
大手スーパー、百貨店、小売店も参入してきました。
2000年代以降は、全国のコンビニや地方の小規模スーパーも販促に力を入れます。
このように、徐々に全国的に認知される行事となってきたようです。

現代の恵方巻

現在では、恵方巻は節分の定番行事として広く認知されています。
しかし、その歴史は比較的浅く、商業的な側面も強いことが指摘されています。
近年では、従来の巻き寿司だけでなく、スイーツ版の恵方巻や、豪華で巨大な恵方巻など、多様なバリエーションが登場していますね。
恵方巻は、日本の食文化の中でも特異な発展を遂げた興味深い例と言えるでしょう。
伝統と革新が融合した現代の風物詩として、今後も進化を続けていくことでしょう。

いかがでしたか?
恵方巻、行事として当たり前に食べていたけど、いろいろな背景があるようですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
食に関するコラムも発信するので、またご覧ください。

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瀬戸アオイ
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