「愛しているよ」と伝えていますか？ 【エッセイ】[家族親族・セルフメンテナンス]（1412文字）

文化財めぐりと素敵な日々｜天野マユミ丨散文詩人丨文化財めぐりと素敵な日々メンバーシップ

「愛しているよ」
という言葉を使っていますか？

パートナーに？両親に？子どもに？

私は、同い年の同性の友達には、ふざけ半分で、気軽に使ってきましたが、パートナーと親には、なかなか使えませんでした。

子どもは、残念ながら、いないのですが。

これから、私が、父と夫に、
「愛しているよ」
と伝えるようになった経験について書きますね。

2024年3月10日。

私は、今年83歳になる父の提案で、昨年から、父とLINEをしていますが、この日は、思い切って、LINEに、次のように書いてみました。
「お父さん、大好きだよ、愛しているよ。 長生きしてね♪」

「大好き」
と
「長生きしてね」、
これらは、何度も書いたことがありますが、
「愛しているよ」
と書いたのは、初めてでした。

父は、日本の古風な家で育ち、両親の生きていた間は、妻と暮らした8年間以外、ずっと両親と同居していましたし、妻とは、お見合い結婚で、死別したため、8年間だけの短い結婚生活でしたし、きっと、
「愛しているよ」
なんて言ったことも聞いたこともないでしょうと思い、その言葉を伝えるのは、私にも躊躇がありました。

でも、夫から、日常的に、
「愛しているよ」
と言葉をかけてもらっていて、良いものだと感じていた私は、気持ちの乗った時に、
「もう、年齢も年齢だから、伝えておかなくちゃ、後悔のないように」
と思って、父からのLINEの返信の結びに書くことにしたのです。

書いて良かったです。