第5章 「神田橋語録」から学んだこと / 【コラム⑤】「毒親」ではなく「薬親」
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双極性障害の人に限りませんが、親との関係性に困っている人をよく見かけます。
また、世間ではよく「毒親」という表現が使われたりしています。
私の母も少しその感じがあったのですが、母のことを「毒」というのはどこか違うように感じていました。
そんな時、入院中に同じ病室の方から「毒親ではなく薬親」という表現を聞きました。
「薬」は、用法用量を守らないと、「毒」になりうるのですよね。
また、その時の人の体調によって、合ったり合わなかったりします。
世間には、「親と仲が良い」というのがいい風潮がありますが、親と相性が悪い人にとって、親と仲良くしなさい、というのはOD(オーバードーズ:薬の過剰摂取)しなさい、と言っているようなものなのですよね。
「人(あなた)」も「薬(親)」も悪くないのです。
ただ、相性が悪かっただけです。
今、親とうまくいっていないからと言って、悲観的に思う必要はありません。
合わない薬を無理に飲む必要はないのです。
適切な距離で付き合っていけばいいのです(減薬ですね)。絶縁(断薬)でも構いません。
体調が良くなったり、薬との相性が良くなったりした時には、付き合っていけばOKです。
自分の気持ちに正直に、無理のないお付き合いをしてきましょう。