第5章 「神田橋語録」から学んだこと/「好き」の感覚を大事にする
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双極症のままで私らしく生きる!
双極症のための「神田橋語録」を世界に広める!
オーキドなつみ( アメブロ / X / Instagram )
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次の神田橋語録の言葉のご紹介です。
これを読んで、私自身ものすごく当てはまるなと感じました。
私には、「なんとなく好き!」という直感がよく働きます。
自分の「好き」に敏感になって、それを周りにかき集めておくと、毎日が充実します。これは、私が大好きな作家の宮本佳実さんもよくおっしゃっている、自分を満たすための基本的な行動です。また、好きなことをやることは、努力が努力でなくなる、夢中になれると宮本佳実さんはおっしゃっていました。
例えば、私はカフェが大好きです。
母から「黒い液体にそんな値段出すなんて信じられない」と言われようとも、前医から「(カフェ通いは)依存症だ!」(極端な表現だと思いますが……)と言われようとも、やっぱり私はカフェが好きです。
なぜ私はそこまでカフェを大事にしているのか。先日気づいたのは、私自身、常に一生懸命でフルパワーで行動しているところがあり、それとバランスをとるためにも、カフェでゆっくりする、という行動が必要なんじゃないかと思いました。心と体が求めているんですよね。
その他にも、私は今働いている、大学での秘書と実験の仕事が大好きです。仕事を苦痛に感じたことはほとんどありません。楽しく実験して、おまけにお金までもらえる!という感覚です(笑)。
逆に言えば、好きなことでないと、長続きしないんですよね。仕事を選ぶ選択肢として、福利厚生も大事ではありますが、「好き」「これ面白そう!」という感覚で選ぶのも、双極性障害にとってはいいのかもしれない、と思いました。(もちろん、個人の価値観がありますが)
また、「これがいい!」「こうなりたい!」と思うと、それに向かって全力投球できる気がします。
私は高校・大学受験のとき、「絶対ここに行きたい!」と思った、自分の学力では到底無理そうな学校に合格しましたし、18歳の時に直感で「この式場で結婚式挙げたい!」と思った挙式場で、実際に結婚式をあげました。
「好き」のパワーってすごいです。
逆に言えば、「嫌い」「苦手」なものはできないのが双極性障害なのかな、と思います。
例えば、私は医学研究者を志していましたが、途中でどう研究を進めていいのか分からなくなり、学校にも行けなくなって、修士課程を中退しました。
今振り返って、なぜできなかったかと思うと、手を動かす実験は好きなものの、論文を読んだり、研究を組み立てながら進めたりすることが苦手だったんですよね。英語は好きだから論文も読めるはずだし、実験も好きだから研究もできるはずなのに、できない。これは苦しかったです。
というかそもそも、私は国語が大の苦手だったので、長い論文を読んで理解したり、研究(論理)を組み立てたりするが無理だったのです……(笑)! 双極性障害になって、ようやく気づきました。(実は神田橋語録に、研究者は向いていない、という記載もありました)
今の仕事では、論文を読んだり、研究を組み立てたりするのは上司、手を動かす実験は私、というポジションなので、非常に楽しくお仕事ができています。ありがたい限りです。
また、ダイエットの章でもご紹介しましたが、
と神田橋語録には書いてあります。
一般的に、嫌いなこと・苦手なことでも、克服して、乗り越えるのが大事、とされていますが、双極性障害ではその生き方は窮屈になるようです。
「嫌い」「苦手」なことを克服するのではなく、「好き」なことをもっと伸ばす、そんな感じがよいのかな、と私は読み解きました。なんと楽しそうな人生ではないですか(笑)?
一般の方からすれば、「甘い」と言われるかもしれません。でもいいじゃないですか。外野からどういわれようとも、それが、私たちが生きやすくなる方法なのですから。
最後に、皆さんの「好き」や「嫌い」「苦手」はなんですか? こちらを明白にしておくと、良い行動指標になります。どんな些細ことでも構いません!ぜひ取り上げてみてくださいね。
ご参考までに、私の「好き」を載せておきます。
◆好きなもの・こと
カフェ(コーヒー・空間・音楽・ラテアート・スタバ)/実験と秘書の仕事/英語(発音すること・TED)/ガーベラ(花)/台所がスッキリしていること/物が少ない部屋
◆好きな食べ物
高菜や明太子と緑茶の組み合わせ/玄米/たけのこの里/焼き芋/マジックソルト
◆好きな音楽
小野リサさん(ボサノバ)/ノラ・ジョーンズ(ジャズ)/80年代の洋楽
◆好きな本・文章
神田橋語録/躁鬱大学(坂口恭平さん)/可愛いままで年収1000万(宮本佳実さん)
◆好きな人
宮本佳実さん/田中みな実さん/水卜アナ/なかやまきんに君/大橋和也くん(なにわ男子)
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