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第二章 私の躁の時の過ごし方 / 思いやアイディアをアウトプットする

躁寄りになると、怒りの感情やモヤモヤが芽生えたり、たくさんのアイディアがポンポンと思いついたりします。

そうなった際、思いのままに動きすぎると、あまりよろしくない行動をとってしまったり、後に鬱になったりしてしまいます。

でも、抑えすぎるのも、後半でお伝えする、神田橋語録でよろしくないといわれる「窮屈」になってしまうので、これまた精神衛生上よろしくありません。

そこでおすすめなのは、「思いやアイディアをアウトプットする」ことです。

これは私が大好きな、作家の宮本佳実さんがお勧めされている、不安やモヤモヤを手放す方法を参考にしました。また、アイディアをアウトプットするというのは、躁鬱大学でも「文書化」として紹介されています。

実際に行うこととしては、以下になります。

①    その時の思いや感情を紙に書きだす
②    どうやったらその思いや感情を解消できるか書き出す
③    浮かんでくるアイディアを、具体的な企画書にする

怒りやモヤモヤなどの感情は、頭の中をずっとぐるぐると巡ることが多いです。そこで、一旦紙(パソコンでも構いません)に書き起こすことで、頭の中を可視化し、整理することができます。

次に、どうやったらその感情を消化できるのかを具体的に考え、書き出してみます。

そして最後に、それをきれいにまとめて企画書にしてみるのです。

躁状態の時に浮かんでくるたくさんのアイディアの中には、素晴らしいものも含まれている可能性もあります。

でも、それをいきなり周りの人に話してしまうと、びっくりされてしまいます。
また、これはいい!と思い切りよく動いてしまうのも、取り返しのつかない行動をしてしまったり、鬱になってその行動が継続できなくなってしまったりします。

かといって、前にも述べた通り、やりたいことをやらずにいるのも、これまた「窮屈」になってしまいます。

そこでぜひやってみて欲しいのが、このアウトプット方法です。

アウトプットする、という行動をするだけでも、躁のエネルギーを発散することができます。

企画書を作った上で、実際に動くのであれば、家族や知り合い、訪問看護の方に動いていいか相談するのです。冷静になって、プレゼンをすることができます。

また、ある程度整った企画書を作ることで、浮かんだアイディアをより現実化しやすくなります。

私が経験したことでいうと、以前、マンションの下の階の人から「子供の足音がうるさい」と注意を受けたことがありました。また、「うちにも同じくらいの子供がいるけど、うちはしつけしています」とまで言われました。

もちろん、申し訳ないという気持ちもありましたが、「なぜ管理会社ではなく直接言いに来るのだろう」「うちも足音が聞こえるし、お互い様なのではないか」「そんなに足音が気になるなら、最上階に住めばいいのに」「うちはしつけしています、なんて、ひどいのではないか」と、いろんな思考が交錯して、頭の中がぐちゃぐちゃになりました。ちょっと躁が入りだしていますね。

また、「そうだ!『子育てに優しい街を作ろう』というチラシを作って、ポストに投函すればいいのでは!?いい考えだ!」とアイディアも浮かんできました。もはや本当に実行しそうな勢いです。

でも、ここは一旦、冷静に。

まずは、ぐちゃぐちゃした思いの書き出しから。先ほど書いたような思いを、ノートに書きなぐって、すべて吐き出しました。頭の中でぐるぐると考えているよりも、一旦外に出し切って、客観的にみる方が、頭の中がすっきりしました。

次は、このぐちゃぐちゃした思いをどうやって解消させるか?

私の場合は、先ほど述べたようなチラシ作成を思いつきました。

私には、昔から子育てサロンを開くという夢があり、名前は「mamalatte(ママラッテ)」と決めていました。なので、mamalatteが発行するチラシとして、どんなデザインにするのか、どんな言葉を書くのか、考えてみました。

また、今回のように子供のことで周りとうまくいかなかったり、悩みがあったりするママの相談窓口として、公式LINEを作って、チラシにQRコードを載せたらどうか?

そこで子育てサロンの案内を送信しよう!

実際に子育てサロンを開くなら、いつもなかなかカフェでゆっくりできないママのために、コーヒーマシンでスタバのドリンクを提供しよう!

など、ワクワクしながら書き進めました。

これをカフェで、パソコンを使って書き出すと、仕事ができる女子の立派な企画書になります(笑)!

軽躁だと、いい意味でもアイディアがポンポンと浮かびます。それを企画書としてアウトプットするのです。

そしてアウトプットしきってしまうと、そこで満足したりもします。

結局、私は冷静になって、チラシを作って投函することはしませんでしたが、立派な子育てサロンの計画が出来上がったのです。

いつか子供が大きくなったら、叶えたい夢の1つです。

夢は、具体的に考えれば考えるほど、実現しやすいとよく本などでいわれています。

ぜひ躁のアイディアを、どんどん具体化させて、躁のエネルギーを発散させるだけでなく、夢を現実化させていきましょう!

モヤモヤや怒りが現れたら、思いをすべて書き出す

そのモヤモヤが解消されるような対策、企画書を作る

そうやって、うまく躁のエネルギーを発散させていきましょうね。
 

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