禅の教えを「十牛図に学ぶ」
十牛図(じゅうぎゅうず)は,約900年前,中国北宋時代の臨済宗楊岐派の禅僧・廓庵(かくあん)和尚によって書かれた禅書である.禅の初心者が必ず学ぶ入門書として知られる十牛図を,臨済宗円覚寺派管長である横田南嶺老師が,身近な例を交えつつ,禅や仏教の知識がない人にもわかりやすく紐解いているのが,本書「十牛図に学ぶ」である.平成30年に経営リーダーを対象として行われた講義を書籍化したものらしい.
十牛図は,悟りに至る十の段階を十の図と頌(じゅ)と呼ばれる漢詩で表したものである.十牛