Dr. Kano

京都大学大学院情報学研究科・教授. クアドリティクス株式会社・共同創業者. ロードバイ…

Dr. Kano

京都大学大学院情報学研究科・教授. クアドリティクス株式会社・共同創業者. ロードバイク RIDLAY FENIX SL 2016 に乗ってます.

マガジン

  • 自転車・ロードバイクでサイクリング

  • 旅行・食事

    国内外の旅行と食事について

  • 本の紹介・読書の記録

  • 大学・大学院・教育・研究のあれこれ

  • ウイスキー

    ウイスキー関連の記事まとめ

最近の記事

  • 固定された記事

学生/技術者/研究者向けアドバイス一覧(随時更新)

noteに書き連ねてきた記事の中から,私自身が有用だと思うアドバイスらしきものを集めて,ここに整理しておきます. 進学・キャリアのアドバイス大学新入生に伝えた(い)こと 大学の講義は面白くない? 機会を見送る人と活かす人 大学院入試に向けた活動指針 ー 他大学も視野に 博士課程進学という決断:青年の大成 - 学生に読んでおいて欲しい本 人生最適化の目的関数と制約条件 勉強のアドバイス20歳代が学問する絶好機 大学や大学院で身に付けておきたい力 素直に学ぶこと

    • 南魚沼サイクリング・リベンジ

      土曜日の北海道・美瑛サイクリング,月曜日の福岡・小倉から宗像サイクリングに続き,金曜日に新潟・南魚沼サイクリングを楽しんだ.元々,南魚沼は木曜日に走るつもりだったが,雨だったので,金曜日にリベンジした.一週間で,北海道→福岡→新潟とサイクリングしたわけで,我ながら異常だ. 起点は浦佐駅に近いホテル.朝にオンライン会議が1つ,午後にオンライン会議が4つあるため,午前中だけのサイクリングとした.ちなみに,5つもオンライン会議があるが,この日は休暇中だ. まず,八海山尊神社を目

      • 魚沼の里で八海山雪室を見学→雪室貯蔵酒を試飲

        新潟の南魚沼に来た. 昼過ぎに到着して,そのままロードバイクで「魚沼の里」に向かい,「八海山みんなの社員食堂」で遅めの昼食にするつもりだったが,南魚沼は大雨.仕方なく,ロードバイクはホテルに預けて,タクシーで向かった. 魚沼の里は想像を遙かに上回って美しいところだった.芝生が広がる敷地に,ポツンポツンと店舗や蒸溜所や蔵がある.八海山みんなの社員食堂も,とても開放感がある建物だ. 八海定食・魚定食と迷ったが,フライを食べる気分ではなかったので,日替定食(さわらの幽庵焼き)

        • 玄界灘サイクリング2:宗像・大島一周

          今回,小倉から宗像まで玄界灘の海岸沿いを走ったサイクリングでは,フェリーで大島に渡り,大島を一周した.記録第二弾では大島一周についてまとめておく. 大島は,神湊港渡船ターミナルからフェリーで約25分の距離にある,周囲15kmほどの小さな島である.宗像大社の宗像三女神の次女神である湍津姫神(たぎつひめのかみ)を御祭神とする中津宮,上陸禁止の沖ノ島を拝むための沖津宮遙拝所などの世界遺産があることで知られる. 大島に渡った.世界遺産「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」を見る

        • 固定された記事

        学生/技術者/研究者向けアドバイス一覧(随時更新)

        マガジン

        • 自転車・ロードバイクでサイクリング
          68本
        • 旅行・食事
          50本
        • 大学・大学院・教育・研究のあれこれ
          117本
        • 本の紹介・読書の記録
          165本
        • ウイスキー
          20本
        • 技術・アプリ・ガジェットとか
          18本

        記事

          玄界灘サイクリング1:小倉から宗像へ

          ロードバイクで全都道府県制覇に向けて,福岡県をクリアした.新幹線で小倉まで輪行し,サイクリングに不要なキャリーバッグをホテルに預けて,小倉から宗像まで玄界灘の海岸沿いを走った.さらに,フェリーで大島に渡り,大島を一周した.まず,大島を除く,小倉駅から赤間駅までのサイクリングの記録. 小倉駅で,メーテルと鉄郎に挨拶してサイクリングを開始した.宗像へ向けて玄界灘の海岸線を走る.それにしても,何もしてないのに暑い.汗が滲み出てくる.さすが九州だ.一昨日の北海道とは違う. 小倉城

          玄界灘サイクリング1:小倉から宗像へ

          青い池と鮮やかな花畑を満喫した美瑛サイクリング

          遂に念願叶って縞模様のカラフルなお花畑を見ることができた.美瑛(びえい)・富良野(ふらの)エリアでの最高のサイクリングを楽しんだ. 札幌から旭川へ高校の同級生を訪ねて札幌から旭川へ向かった.いつものようにロードバイクを担いで,輪行だ.JR北海道の特急「カムイ」は空席が目立つ.その同級生によると,特急券を「えきねっと」で購入しなければならなくなってから,それがあまりにも不便なので,札幌へ行くのに多くの人がバスを使うようになったらしい.特急より時間はかかるが,運賃は安いので,便

          青い池と鮮やかな花畑を満喫した美瑛サイクリング

          研究の面白さと辛さを感じられる「赤と青のガウン」

          彬子女王殿下のオックスフォード大学留学記で,1年間の学部留学に加えて,大学院に進学して日本美術を専攻して博士号を授与されるまでの体験が描かれている.研究の楽しさと大変さが大いに感じられる体験記だ.是非,高校生や大学生に読んでほしいと切に思う. 宮家が海外留学すると護衛はどうなるのかとか,エリザベス女王にバッキンガム宮殿でのお茶に招かれたら服をどうするのかとか,とても興味深いエピソードが続く.これだけでも実も興味深く,読んでみる価値がある. しかし,本書「赤と青のガウン オ

          研究の面白さと辛さを感じられる「赤と青のガウン」

          「多様性の科学」で成否の鍵を知る

          よく似た人ばかりが集まったところで,斬新な観点は生まれない.大きなイノベーションも生まれない.1+1が1.2くらいにしかならない.強く意識していないと自分の周りは自分に似た人ばかりになる.リアルな友人もそう.ツイッタランドのタイムラインもそう.まさに,類は友を呼ぶの通りだ.多様性を味方にするためには,意識して自分や組織の殻を破らないといけない.特に組織のマネジメントに関わるのであればそうだ. 本書「多様性の科学」は,具体的な事例や研究結果を挙げながら,多様性の重要性,そして

          「多様性の科学」で成否の鍵を知る

          「最新 ウイスキーの科学」でまろやかさの秘密を知る

          これまでにもウイスキーの本はいくつか読んできたが,これはレベルが違う.実に面白い.製麦,仕込み(糖化),発酵,蒸留,樽貯蔵のそれぞれについて,まさに科学的な知見を教えてくれる. 副題が「熟成の香味を生む驚きのプロセス」であることからわかるように,樽での熟成・貯蔵によっていかにしてウイスキー特有の香味が生まれるかに特に焦点を当てて,詳しく書かれている.とても勉強になる.まだ解明されていないことだらけだということもわかる.研究したいな. 「麦芽の科学」では,大麦の種子の断面図

          「最新 ウイスキーの科学」でまろやかさの秘密を知る

          「ウイスキーを飲む会」を京都で開催した

          2024年6月,フィレンツェで開催された国際会議(ESCAPE-PSE)に参加した後,ベルギーのゲント大学を訪問した.その際に大変お世話になった方に,「帰国したらウイスキーを飲む会をやりましょう!」と約束した.その約束を果たすときが来た. ウイスキーを飲む会の参加者は主催者の私を含めて5名.自宅から7種類のボトルを持参した. ザ・マッカラン 12年 シェリーオークカスク The MACALLAN Sherry Oak Kask 12 Years Old グレンモーレンジ

          「ウイスキーを飲む会」を京都で開催した

          ウイスキーの棚卸し[59ボトル]

          本日,自宅に抱え込んでいるウイスキーの棚卸しをした. 久しぶりにロングライドに行こうかとも思ったが,熱中症警戒アラームが発令されて外出を控えろと言われているのに,昼間にサイクリングしている場合ではないだろう.そう思い直して,ウイスキーの棚卸しをすることにした. 結果を書いておく. 50本は超えないように自制していたはずなのだが,どうやらリミッターが壊れているようだ. スペイサイドの蒸溜所のスコッチウイスキーは12本.このうち半分の6本がザ・マッカランだった.ザ・マッカ

          ウイスキーの棚卸し[59ボトル]

          過激派に分断される「アメリカは内戦に向かうのか」

          分断を煽ることで支持者を得る.嘘や差別を悪いと思わない.そういう人物がいてもおかしくはないが,そういう人物が政治的権力を持つのは恐ろしい.アメリカは民主主義を標榜するが,トランプ政権の振る舞い,その後の連邦議事堂襲撃事件などで,民主主義の優等生と呼ぶには程遠い状態になった.あまりに酷い分断のために,アメリカは内戦状態に突入するのではないか. 世界を見渡せば,あちこちで内戦が起こっている.内戦はどのような条件で起こるのか.アメリカは内戦に向かうのか.内戦を回避する方法はあるの

          過激派に分断される「アメリカは内戦に向かうのか」

          ランセット委員会報告を読んで「科学的に正しい認知症予防講義」を受講する

          認知症の中でも特に患者数が多く,これからの高齢化社会でますます増えると危惧されているアルツハイマー型認知症を取り上げ,その発症原因となるリスク因子を指摘するとともに,著者が開発した「とっとり方式認知症予防プログラム」で採用されている認知症予防方法を解説している. 現状,認知症を治療して元の状態に戻すことはできず,症状の進行を遅らせるのが精一杯である.このため,とにかく認知症にならないことが重要であり,そのための認知症予防を実践する必要がある.本書が取り上げているのは,治療で

          ランセット委員会報告を読んで「科学的に正しい認知症予防講義」を受講する

          「聖地サンティアゴへ、星の巡礼路を歩く」

          サンティアゴ・デ・コンポステーラ(Santiago de Compostela)に行くことになった.9世紀に聖ヤコブ(スペイン名:サンティアゴ)の墓が発見されて以来,エルサレム,ローマと並ぶキリスト教三大聖地のひとつとされ,「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の終着地でもある.ずっと行ってみたかったのだが,ようやく機会が訪れた.そんなわけで,巡礼路を歩くわけではないが,予習をかねて,本書「聖地サンティアゴへ、星の巡礼路を歩く」を読んでみた. 星の巡礼路とも呼ばれる「

          「聖地サンティアゴへ、星の巡礼路を歩く」

          熊爪の「ともぐい」

          直木賞受賞作.北海道の山奥で一匹の忠実な犬と共に一人で暮らす猟師・熊爪の生き様を描く.狩って解体した獲物の肉や毛皮,それに山菜などを売るときだけ町に下りるが,他の人間との交流を厭い,商人・良輔とその近しい者とのみ関係を持つ.兎や鹿も狩るが,熊爪にとって特別な存在は熊だ. 冬眠しなかった穴持たずとの闘い,強い赤毛との闘い,みずからの負傷,露西亜との戦争に向かう社会の中で変わりゆく人々,陽子,それらのなかで生き方と死に方を決めていく熊爪. とても良かった.ともぐい. © 2

          熊爪の「ともぐい」

          「成瀬は信じた道をいく」が面白い

          めちゃくちゃ楽しい.面白い. 自由奔放そのもの.でも,「自由」を曲解して迷惑行為を平気でする下賤な輩とは違う.やりたいことをやるが,その方向性が愉快だし,人の役に立とうという想いが根底にある. 「成瀬は信じた道をいく」は,本屋大賞を受賞した「成瀬は天下を取りにいく」の続編で,舞台は滋賀県,というか大津市だが,滋賀県民でなくても楽しめる. まだ読んでいない人には,「成瀬は天下を取りにいく」から読むことを勧めたい.順番に読まないと,ゼゼカラの意味がわからないから. © 2

          「成瀬は信じた道をいく」が面白い