たっぷりの愛と想いが詰まった心温まる一冊、「LOVE&SDGs」を読んで
先日この本の前編について書いて、だいぶ間が開いてしまった。
あのマンガ、おもしろかった〜!洋一さんカッコよすぎです。大事なことなのでもう一度あえて言います。
ほれてまうやろー
とここまでが、前半の内容です。
今日は後半の内容です。
全部で6章のうち、後半の5章は(第1章は前回紹介した漫画です)作者織田友理子さんのエッセイと元国土交通大臣の赤羽一嘉さんとのインタビューからなります。
赤羽元大臣は大臣就任の際に「バリアフリーを当たり前の社会にしなければならない」といったそうです。それぐらい、想いを持って世の中のバリアフリーに取り組まれ、JRの新幹線の車椅子スペースの増設などに尽力されたそうです。
インタビューの中で赤羽元大臣がこれまでの生い立ちなどからバリアフリーに強く取り組むこととなった経緯などにも触れておられ、本気を感じましたね。
Wheelog!の活動
織田さんと言えば、もう欠かせないのがWheelog!です。もちろん、本書の中でも触れています。
Wheelog!とは車椅子ユーザーの走行ログやバリアフリー情報を投稿できるアプリのことです。
約30,000人のユーザーが使って、投稿したり、他の人の投稿にコメントしたりといったこともできるようです。
Wheelog!とはそもそもなんなのか?
Wheelog!アプリをもっと活用してもらおうと、最近では街歩き活動もしています。
昨年の10月にはなんと、ラグビー元日本代表の廣瀬さんも招いてWheelog!街歩きイベントを実施しています。
また、なんと現在開催中であるドバイ万博にもWheelog!は出展しています。織田さんは現地に行って、講演も行い、Wheelog!を世界にアピールしています。
こんなふうに、Wheelog!とは、車椅子ユーザー支援のアプリであり、アプリを運営する団体なんです。
でも、僕が思うに、Wheelog!とは「車椅子でもあきらめない」「人は存在自体に価値がある」「支援する支援されるではなく、障害があってもなくても対等な関係」といったSDGs的な理念や想いそのものです。
こうした理念や想いがアプリや活動から滲み出て、優しく温かい気持ちにさせてくれることが、多くの人たちが集まってくる理由なんだろうなと思います。
最後に、心に残った言葉
本書を読んで心に残った言葉が、障害者の方からアドバイスを求められていった作者のセリフです。強く強く印象に残ったので、締めの言葉として最後に紹介します。
優しさもあるんだけど、一番に思うのは、辛く苦しいトンネルを抜けてきた人間の強さを感じます。
本書は、SDGsについて考えるきっかけ、福祉や障害などについて興味がある方におすすめです。
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