見出し画像

鶏肉って痛風の人、食べたらだめなの!?

病院で管理栄養士をしていると「それどこで聞いたん!?」というような管理栄養士としてはあり得ない情報を鵜呑みにしてしまってて困る時がある。

この前、昼食の鶏肉を「プリン体が多いから」という理由で痛風歴のある小太りの患者さんが残していると看護師さんから情報が入った。

鶏肉がプリン体多いなんて聞いたことないんだけど!?
真っ先に出てくるのは魚卵とかレバーでしょ!!
と思いながら患者さんの元に行き、なんとか説得してこれからは鶏肉を食べてもらうことで決着が着いた。

鶏肉がプリン体多いなんて聞いたことないんだけど!?と威勢のいい心の声が出たけどなんか自信が無かったので鶏肉のプリン体の量を調べてみた。



鶏肉のプリン体の量ってどんぐらいなの

公益財団法人 痛風 尿酸財団というのがあったのでそこで調べてみた。こんな財団あるのすら知らなかったわ。

まず、やっぱりプリン体が多いのはあんこうの肝や白子、ウニ、明太子とかだった。
まぁまぁこの辺は栄養士の常識っていうか、ちょっと健康オタクな方なら知ってるレベル。
そして肝心の鶏肉。鶏肉の部位でプリン体が多いのはレバー、ささみ、ももの順だった。
患者さんが食べなかったのはももだ。
あれ、意外とプリン体入ってるほうじゃない??多いとは言わないけど少ないとも言いづらい絶妙な含有量だった。

てか待ってよ!!ささみがレバーの次に多いの!?あのささみが!?筋肉マンがよく食べてるやつ。筋肉マンみんな痛風になってまうやん。(それは言い過ぎ)

しかもしかも、よく見ると納豆>ベーコン、ソーセージじゃん!!あの健康食品の代表
納豆がベーコンやソーセージよりもプリン体が多いなんて誰が思うの!?

生と加工したやつとプリン体の含有量違うのはなんとなく意味が分かるんだけど

あんこう肝酒蒸し>生
ハム<生ハム
イワシ(生)<干物

食品によって生のほうが多かったり少なかったりで分かりづらいわ!!!


プリン体は奥が深い

栄養士だけどあまり詳しく無かったプリン体。今回調べてみると意外なものが含有量が多くてびっくりした。なんか奥深さを感じた。もっといろいろ調べたら面白そうだけどもう疲れたのでここまで。

鶏肉に関しては多くも少なくもなかったので私と患者さんの引き分けー!

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集