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手に色
私、30歳を過ぎて初めてネイルをしてみました。
ネイルというものに興味はあっても仕事がネイルNGというのもありますし、そもそも私は細かい作業が嫌いで、自らの意思でやる事はありませんでした。
手に年齢って出ますよね。
私がネイルを30歳になって始めた理由はコレです。
実際にアパレルやコンビニ・スーパーの店員さんの手に注目すると、同じくらいの年齢に見える方でも手は全然違います。日々のケアで差がでるのでしょうか?
私は20~25歳くらいまでは現場職、それもガテン系だったので、手は汚れている事が多かったのですが、今の事務職に異動となり手の汚れと言うのに縁遠くなると、汚れがどうこうと言うよりかは、自分の手に"老い"を感じるようになりました。
アラサーになると"老い"に抗いたくなるものです。
ガテン系職だった名残で、消える事のない火傷や切り傷の痕が残ってはいますし、今までロクなケアをしてこなかったので、骨は張ってゴツゴツで爪回りはささくれ立った私の手です。今からでも適切なケアをして少しでも華やかな手を作りたいと思うようになったのがネイル始めるキッカケとなったのです。
最初に書いた通り、仕事がネイルNGなので実際に塗っているのは休日だけです。
主に買っているのは、百均やLAKOLEと言った雑貨店のネイルです。
私がネイルをするまでのイメージは"塗って乾かすのにも時間がかかって、剥がすのも面倒"というイメージでした。しかし、実際に調べると最近ではピールオフと言って、除光液が不要で剥がせるネイルもあるようで、私はこのタイプを好んで買っています。
最近ではピールオフネイルの上に、マニキュアを塗っています。ピールオフに比べて剝がれにくくなるのが最大のメリットです。さらに、ピールオフの色を下地にすると、その上に塗るマニキュアが同じ色でも発色が変わるので組み合わせがとても楽しいです。何よりマニキュアはカラーバリエーションが豊富です。ついつい買ってしまい、まだ塗っても居ないマニキュアが手元に何色もあります。
色が入る事により手の年齢若返って見える事だけがネイルのメリットではありません。
ネイルに何かが接触すると、場合によっては色が剥がれたり移ったりしてしまいます。これが服屋とかですと大事です。
従って、ネイルを塗ると手先の動作に気を遣うようになりました。
それこそ最初の頃は、まるでFPSゲームのキャラクターのように、常に手を前に出し、何にも触れないように気を張っていました。そのせいで気疲れたのを覚えています。それが次第に、あくまでも私の主観に過ぎないですが、身体が大振りにならないように歩いたり動作するようになり、それが自然体になってくると、手先の所作も自ずと丁寧になってくるのです。動作が丁寧になると心持も静かになり、穏やかに生活が出来るようになります。
ネイルをした事により、生活の質の向上も感じました。
個人的に一番ネイルをして楽しいのは、読書をしている時です。
人それぞれ本の持ち方にもよりますが、何れかの指がページを抑える役割をします。そうすると爪が自分の方を向きます。常に自分が気に入った色が目に入るのです。
自分のお気に入りの本に、自分のお気に入りの色を塗った爪だけが目の前にあるのです。なんと幸せな時間なんでしょうか。
最近では様々な種類のネイルを雑貨店でも取り扱うようになり、手軽に楽しめるようになりました。UVライトを当てるとあっという間に硬化するタイプや、爪の上に最初からカラーやアートが入ったチップを貼り付けるタイプなど様々なネイルがあります。
女性のみならず、メンズネイルと言って男性もネイルをするのが巷では一般的になってきたようです。
私のように"休日ネイル"チャレンジしてみませんか?
"日常にほんの少し色を付ける"というのが、想像以上に日常を豊かにしてくれるかもしれませんよ。