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今日から使える写真講座

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2018年6月から2020年1月まで、福井県の地域誌に寄稿していた写真を撮影する時に誰でもできるワンポイントレッスンを20回分を再構成してアップしていきます。 基本的な撮影技術ば…
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フレームの中と外の世界/今日写講Vol.17

フレームの中と外の世界/今日写講Vol.17

うるう年の今年。2月29日の宮古島。

天気に恵まれたこの日、後輩の結婚式の撮影。結婚式が始まるまでの時間にはじめて南の島の海を写真に残しました。

白い砂浜。エメラルドグリーンの海。

日本海ばかりを見てきた僕は、その色の違いに圧倒されていました。

本当の姿

実はこの日は海開き前。

フレームの外側は砂浜の補強工事真っ最中。

カラーコーンに反対側には重機。

よくよく砂浜を見てみるとキャタ

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基準の白。ホワイトのバランス/今日写講Vol.16

基準の白。ホワイトのバランス/今日写講Vol.16

いつだったか、こんなに移動に自粛をすることがなかった時。

羽田発→小松着の飛行機で東京出張から帰る夕方に撮影していた雲の上。

iPad miniでの撮影。

撮影したままのデータは少し黄色い雲。

東から西に向かって、日が沈む方向へ飛行する飛行機から見える雲は夕方の少し黄色の色を帯びた「白」でした。

基準の白は何色?適正な色味を出すためにデジタルカメラには「ホワイトバランス」という機能が備わ

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写真の粒子とデジタルピクセルの事/今日写講Vol.14

写真の粒子とデジタルピクセルの事/今日写講Vol.14

かなり前の21歳になろうとしている冬の記録(約20年前)。

知人を頼ってヨーロッパへ。その知人とは数日で別れ英語も話せないフランス語もデンマーク語もオランダ語も何も話せない僕は街をさまよい続けた時の記録である。

プロローグ

使ったカメラはコンパクトフィルムカメラ。

メンテナンスをしなかった僕は裏蓋か何かについていたゴミを放置していた。

そして撮影したほとんどの写真に一直線の傷を残した。

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目の前はボケていて、少し先だけ見えている/今日写講Vol.13

目の前はボケていて、少し先だけ見えている/今日写講Vol.13

今回はピントのことを考えながら、目の前に広がる春の空気を捉えながら色々考えてみようと思います。

ちなみに「今日写講」は「今日から使える写真講座」を略してみました13回目。

ピントって大事だよね

ピントって大事なんだけど、何が大事なのだろう。

技術的にこの↑写真はピントが抜けているとか言われるんだろうなと思う。

だけど、あえてこのnoteにアップしている。

この時に、僕が作家だとして

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フォトグラフに写るのは真実か?/今日写講Vol.12

フォトグラフに写るのは真実か?/今日写講Vol.12

今日から使える写真講座。略して「今日写講」。今回は写真の歴史から「光画」を思い春の日を表現。そして写真という言葉を考察してみます。

福井の空模様は雨。それも強めの雨が降っている朝です。

夜の長かった日々から、陽のひかりがこれから少しずつ長くなってきます。

写真× 光画○19世紀前半に上野俊之丞という人がダゲレオタイプカメラをオランダ人から購入、多くの人が研究した後に上野彦馬が1862年に写真

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まとめ編:今日から使える写真講座 Vol.10

まとめ編:今日から使える写真講座 Vol.10

10回目なので、今までのまとめとこれからの記事について書こうと思います。と、言うのもnoteをはじめて書き進めたり、他の方の写真に関する記事を読んだりしていると、「写真」と写真を撮るための道具であるカメラを使いこなす「技術」に関することが混ざりすぎていて、わかりにくいかなと感じました。

ということで、一旦まとめを書いてみて、これからの「写真講座」に関する方向性を考えてみようと思います。

Vol

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