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【ジュウザとは】 大河ドラマ 『べらぼう』 第7話

任せたぜ、蔦のジュウザ

雲のジュウザ!な回でした (違います)。ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター』でも良い役だったな、雲のジュウザ。(だから違うってば)

そのジュウザが今回挑むのは、新しい吉原細見「籬(まがき)の花」。版元になれず仕舞いだった前回とは違い、今回蔦重はちゃんと戦略を立て、本屋問屋さんらの仲間入りをご提案。

「良い人」なだけじゃ商いはできねえんです。軽やかにしたたかで、でも一本通った芯が強くて憎めないときたら、きっと最強の商売人になれるはず。そんな最終形態の種が少し見えてきた回でした。

前回、鱗形屋の裏版を暴露するか否かに直面し、したたかになりきれなかった蔦重を今回奮い立たせたのは、やはり吉原に、ひいては文字通り身体を張って生きている女郎対する思いでした。

ポケットブックのような薄くて軽い「売れる細見」は、地図も分かりやすく、価格も今までの半分です。しかも瀬川襲名の記念本。

あらゆる種類のエンタメが溢れている今でもアニバーサリー版は売れますもん。当時なら尚更でしょう。

つまんねえ脅しに負けねえで、共に戦ってくだせえ

不吉な歴史があるという「瀬川」を襲名するのは、とても勇気のいることだったはず。当時の人たちにとっての「不吉」って、悪霊に取り憑かれていると噂の事故物件に永住する以上の怖さがあったのではないかしら。それを、蔦重の細見の目玉にしようとする花魁の思いの強さに、蔦重はいつ気づくのだろう。最後の最後かなあ… クー

李白の『静夜思』の如くだな

『光る君へ』との地続き感!でもパッと聞いただけでは、何のことかが全然分かりませんでした。不勉強でごめんやさい。

でも調べてみたら、面白い発見もありました。

日本人の、中国へのリスペクトと生真面目さから、日本に残されているバージョンの方が原文に近い!さもありなんすぎる。

熊吉等、落語でお馴染みの名前が出てくる粋を感じ、風間俊介の悪役に最高かよ!を連発し、江戸の耳かきカフェやら、西村まさ彦さんの早回しみたいなポップさを楽しんで、今回も終わりです。

来週もどうやら波乱がありそうね。

明日も良い日に。



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いしまるゆき
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