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耳鳴り潰し234(「カメラを止めるな!」「ラッパーに噛まれたらラッパーになる漫画」、燃え尽きても続ける)

 映画「カメラを止めるな!」を観終わる。めちゃくちゃ面白かった。急遽監督が監督役になることになって、アドリブの台詞に本音がだだ洩れになるところとか、演技が暴走していく監督の奥さんとか。

「亀田を止めるな!(亀田製菓のお菓子を食べ続けないとゾンビに襲われてしまう話)」とは被ってないことも確認。

 だが事はうまく運ばない。
 人体実験を成功させたほどの研究者ならば、たとえゾンビ化した脳みそであっても、特定の製菓会社の商品アレルギーくらい、克服する手段を考えつくだろう。かつての哀れな息子のなれの果てである巨大ゾンビの肩に乗った老婆のゾンビが、大きく口を開けて、赤黒い液体を吐き出した。直下にいた城島さんのゾンビが、ぽたぽたと落ちてきたその液体によって焼かれ、溶けていく。それを巨大ゾンビが口に入れた。
「おばあちゃんのぽたぽた焼き……だと!」
 そう、亀田製菓の商品名と同じ製造工程で作り上げた自家製の食料を補給することで、ゾンビたちは自らの弱点を克服したのだ。

山下チンイツ「青春小説集」内「亀田を止めるな!」より

「亀田を止めるな!」は途中からインカ帝国先生作画で考えていた。
「ラッパーに噛まれたらラッパーになる漫画」

 商業マンガになっていた。

 ドラマ化していた。

 ほぼ丸一日kindle書籍関連のあれこれをやったりボツにしたり。座り続けて目を酷使し続けていた。あまりよい傾向ではない。

 中島京子「妻が椎茸だったころ」読了。亡くなった妻のレシピのところが良かった。

 架空書籍紹介(197冊目~203冊目)追加。だいぶ追いついてきた。

「亀田を止めるな!」を書き上げた余韻にまだ浸っている。「カメラを止めるな!」のパロディとして、亀田製菓のお菓子を食べ続けないとゾンビに襲われるという設定を思いついた自分を誇りに思っている節がある。「生成画像つき短歌シリーズ」の40首目に、夜中にトイレが詰まったので近所のドンキにラバーカップ(スッポン)を買いに行く絵が生成された際、「これに出会うまでにこれまでがあった」と感じた。「青春小説集」で各話のタイトルをパロディ縛りにしていたのも、「亀田を止めるな!」を書くためにしていた、とも思える。燃え尽きてしまわないか心配になるくらいに。

 しかし生成画像付き短歌をその後も続けているように、自分を乗り越えていくしかない。次は何か地味な話にしてみよう。

 今日の一枚「電気毛布にくるまるサイボーグ」

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泥辺五郎
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