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耳鳴り潰し221(息子の授業参観、自然と並ぶ二人、怪我の伝染)

 この日は息子の方の授業参観日。校門で保護者たちを出迎える一部の生徒たちがいた。
「こんにちは! いらっしゃいませ! さようなら!」
「いやさようならはおかしい」
 慣れないツッコミを初手からやらせてくるあたり、関西である。

 教室を覗くと、息子は自由帳に何かやら熱心に何かを書いていた。今回の席替えでは偶然隣がカナちゃんであり、そちらは本を読んでいる。支援担当の先生が近づいてきて、体育の授業の際に左の手首を痛めたことを知らせてくれた。先日、娘も全く同じ理由で手首を痛めているのですが。一年半前の、「スキップの着地に失敗して足首骨折した娘」その直後に「幼稚園で転んで左腕を強打してギブスをはめた息子(こちらは打撲で済んだ)」という大変な日々を思い出してしまう。風邪が伝染るのなら話は分かるが、なぜ怪我が連鎖反応を起こすのだ。

 手首にあてがっていた氷を替えに息子が保健室へと向かう。幸い「もう冷やさなくても大丈夫そう」と保健室の先生に言われたとのこと。

 国語の授業で、自分の書いたものを黒板に貼りに行く際に、カナちゃんと同じタイミングだった。二人とも大きくてしっかりした字を書いていた。最後には谷川俊太郎の詩「とっきっき」を皆で朗読するのだが、立ち位置に向かうタイミングはばらばらだったのに、気付けばカナちゃんと自然と隣同士になっていた。

 終わりの会が終わるのを待っていると、息子を含めた、放課後預かり教室へ向かう生徒たちが先に教室から出てきた。同じ下校班の隣のクラスの女子と合流した息子とカナちゃんは、振り返りもせずに走っていく。カナちゃんが先に気が付いて手を振ってくれたが、カナちゃんに促されるまで、息子は私に気付きもしなかった。

 そして息子の帰宅時間を玄関前で待っていると、当たり前のようにカナちゃんと二人並んで帰ってくる息子の姿を見ることができる。この光景だけで何日分ものエネルギーをもらえる。

 担任の先生の字も綺麗だった。早いスピードなのに、しっかりバランスが取れて、何かのフォントの見本のような字が黒板に書きこまれていく。そんな先生の元で学んでいるから、漢字に興味を持ったり、丁寧に字を書いているのかもしれない。

「架空書籍紹介(162冊目~168冊目)」追加。ちなみに「上司に怒られながらさらに上司を怒らせる方法」を本当に試すと、意外に思われるかもしれませんが、怒られます。

 今日の一枚「無限室外機」


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泥辺五郎
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