生成画像付き短歌集(21~30)
生活や家族を詠むことが多くなる。日々の記録「耳鳴り潰し」を書いた直後に詠むことが多いので、そちらから題材を拾うことが増えたからか。
21
何もせずただ横になる目を閉じるプチ入院は家でもできる
※子どもたちがデイ・サービスの日、久しぶりに家で一人であれこれできる、と思った日は、大抵そんなにできない。むしろいつも以上にできない。そんな時は割り切って休養日とする。「プチ入院」という概念があり、入院中のように、家でゆっくりと過ごすこと。
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二軒目のスーパー向かう気力なく高めの食パン選ぶ猛暑日
※食パンは別の店の方が安いのは知っている。しかし暑すぎるので、二軒目に向かう元気がない。冷凍食品も買っているので、駐輪中に溶けだしてしまうから、といった言い訳をしながら、割高な食パンを買う。
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積読の果てに広がる景色とは空埋め尽くす読まれぬ書籍
※みんなのフォトギャラリー用に「積読」画像を作った際の副産物。
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恋愛を書けぬ私に娘説く恋物語の素晴らしさなど
※娘が「これTikTokで紹介されてて面白そうだから買って!」と珍しく本をねだってきた。冬野夜空「すべての恋が終わるとしても―140字の恋の話―」。読みやすかったようで、キュンとする恋愛小説の素晴らしさを語ってくれた。ちなみに私は恋愛を全然書けない。
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受信機が壊れたままのテレビにてスマホ繋げて青ロボを見る
※普段テレビは「タブレットかスマホを繋げて動画配信を見るモニタ」としか機能していないため、不調に気付かなかった。DVDプレイヤーは電源が入らなくなっており、テレビも映像が映らなくなっていた。ともに13年くらい経つ。Huluで「ドラえもん」が観られるようになっていたので、観た話。
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娘歌う「撲殺天使ドクロちゃん」息子も歌う私も歌う
※家族でUNOをしている最中に突然娘が「撲殺天使ドクロちゃん」の歌を歌い出した。これもTikTokで聞いたのだとか。題名だけは知っているが私も中身は知らない。YouTubeにOP映像があったので家族で鑑賞する。「よく放送できたね」などと語り合う。そして家族みんなでドクロちゃんを熱唱した。
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早朝に仕事へ向かった母探し息子は寝床とベランダ歩く
※妻の再就職初日。子どもたちが起き出す前に既に妻は家を出ていた。息子は妻の姿を求めて、寝室とベランダを歩いていた。
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暴れてる結石に名を授けよう「エスカリボルグ」魔法のバット
※私の左の腎臓にはまだ結石が二つ残っている。そのうちの一つが暴れ出したのか、激しい痛みに襲われた日の出来事。「エスカリボルグ」とは「撲殺天使ドクロちゃん」に出てくる、なんでもできる魔法のバット。釘付き。AIは野球のバットではなくコウモリと勘違いしてしまったが、インパクトが大きいのでそのままとした。
29
学級の人数分のコッペパン盗んで走る生徒追う夏
※「おいしい給食season2」の傑作回、第9話「コッペパンと僕の友達」の一場面。
30
この星はもうすぐ終わると知っている燃え尽きるまで遊ぶ子どもら
※夏休みが終わりに近づき、子どもたちの「遊びたい欲」がマックスに。先に私が燃え尽きる。数々の遊びを生み出した夏でもあった。