耳鳴り潰し133
前日に引き続き首の痛み。首を曲げるのがつらいためロボットのような動きになる。昼前から寝込む。寝不足というわけではない。ただ起きてる状態がつらくなった。夏休み最終日だというのに存分に遊べないなと申し訳ない気持ちになる。その後娘も珍しく昼寝していた。
脳脊髄液減少症患者の重症の方の症状にやや似ている。一時的なものであればいいのだが。鳴り続ける耳鳴りと同様に「この症状が一生続くのでは」と不安になりがち。
始業式に持っていくものの準備など。特に問題なく滞りなく進む。私の時代の夏休み最終日といえばもっとバタバタとしていた。子どもたちは宿題を早め早めに終わらせようとしてくれていたので助かった。娘の動きに息子がつられていた感じ。
今週のシロクマ文芸部に「欠けて降る月描けて書けて」で参加。短歌と短文。欠けた月が地球に雪のように降り注ぐ世界観。ChatGPTに「そういう事態は起こるか」と確認したところ「現実的ではねえな。あとそんな事態になってたら地球もやべえぜ」的なことを言われる。つまり綺麗だなあと言ってるばあいではないのだ。そういえばコロナ初期、世界中で感染が拡大していき、経済活動が麻痺していく様子が報道で流れているのを見て、「このようにして世界は終わるのか」と感じたものだが、いまだ世界は終わっていない。だから月だって降るかもしれない。
銀魂第25話「鍋は人生の縮図である」を観た。鍋の肉を巡る戦いを、デスノートのパロディを絡めながら進めていく回である。その後子どもたちとUNOをする際に、何故か神楽の口調「~アル」を語尾につけなければいけない縛りができた。
「ちょっと待って、もう一枚あるアル」
「緑あるアルか」
「ないアル」
「あるのかないのかどっちアルか」
「だからないアル、あ、やっぱあったアル」
「どっちアルか」
といったややこしい状況になる。
エアーUNOもやる。カードを配らず、架空のカードを手に持ちゲームを開始する。何を出したかを言いながら。もちろん私はドロー連打に遭う。私があがろうとすると、何もない場を子どもたちが必死に手で塞ぎ、あがりを阻止するのは、実際のUNOと同じであった。
「おいしい給食」season1最終話「二人だけのカレーライス」視聴。ファンの間での投票第一位の話である。通常の給食バトルの流れではない。初めての米飯給食開始日に、配送ミスで米ではなくパンが来てしまい、給食マニアの二人が間違った配送先の中学に自転車に乗って殴り込みにいく話。最終的には二人だけ遅れてカレーライスを食べる感動的なシーンとなる。しかし私はやはりseason2第9話「コッペパンと僕の友達」(ファン投票第二位)の方を推したい。感動よりもギャグに振り切った話の方が私の好みである。
寝る前、息子に「ヴェノムって知ってる?」と聞かれた。よく知らないけど、ヴェノムに関するエピソードならあるよ、とこんな話を聞かせた。
「パパが前の前に勤めていた会社で、井村っていう、ヴェノムとか出てくるマーベル系映画が好きな後輩がいたんだ。パソコンが得意で、仕事を便利にするソフトを自力で開発して、本社に表彰されたりするような人だったよ。フォークリフトの免許を会社から取りに行った際に、免許取得日の帰りに会社に寄って『泥さん、俺乗れるようになりましたよー』って笑顔でパパを轢こうとするような後輩だった」
「パパの扱いって家でも会社でも似たようなものなんだね」
「パパのコラ画像を作るのが好きで、結婚間近の彼女と過ごしている休日中にも、映画のポスターとパパの顔を組み合わせた画像を作っていて『そんなに泥さんが好きなの?』って彼女に問い詰められたこともあったらしい」
「BLやん」
「ちげえよ」
「そのコラ画像の一枚にヴェノムのものもあったよ。他にはジョーカーとか。そういうのは全然気にならなかったんだけど、マレフィセントっていう魔女の映画のポスターと組み合わせたのだけはつらかったね。パパが女装しているような顔って、パパのママ、つまりおばあちゃんにそっくりになるんだ。現場の後輩がそれをプリントアウトして現場事務室の壁に貼ったりしていた」
「どんな職場やねん」
「ヴェノムとのコラ画像をウチワに印刷して配ろうとしていたのは止めたよ」
あの騒がしい職場を離れてもう三年になるのか。後輩たちとの良い思い出は辞めた理由と全く関係ない。勤め続けていたとしても、今の病の萌芽の兆しはあったのだから、今とそう変わらない状態ではあるのかもしれない。