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カブのような優しさで

白くてまあるい姿からも想像できるように、カブは優しい味がします。
ほんのり甘みがあって、なまでも煮ても、漬物にしても美味しく食べられる万能お野菜です。

サラダにする時は、少し酸味を効かせてあげると甘味がいっそう引き立ちます。味自体はそんなに主張が強く無いので、柚子やレモンなどと一緒にマリネにすると、香りが良くて、いくらでも食べれてしまいます。

また、さっと焼いたり、軽く煮てあげるととっても甘くなります。しかし、火の入れ過ぎには注意が必要です。火の入りやすいカブはとっても煮崩れしやすいのです。

そんな、優しい甘みを持つカブですが、時にはピリッとした辛みを感じる時があります。

それはまるで、愛する我が子を叱る母親のようです。

子育でも仕事でもそうですが、基本的にはみんな叱りたくないし、叱られたくありません。叱る方も意外と体力を使いますし、その後に流れる気まずい空気もなかなか居心地が悪いものです。

でも時にはビシッと言わなきゃいけない時があります。
「今ここで締めるとこ締めないとダメだって瞬間」ありますよね。
しんどいですが、それが大人の世界であり、大人の役割なのでしょうがありません。

だからこそそんな時は、ただやみくもに叱るだけではなくて、ちゃんと愛情を持って叱りたいものです。
たまに、ここぞとばかりにキレまくっている人を見かけますが、それはただの八つ当たりというものです。

「ちゃんと優しさを持って叱ることが大事なんだ」と、カブは知っているんですね。



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