旅するラフランス
私がまだ小さい頃は、洋梨といえば缶詰の洋梨くらいしかありませんでしたが、最近ではよくラフランスを見かけるようになりました。
ラフランスはその名の通り、もともとは、フランスが発祥のフルーツですが、現在フランスでは栽培されておらず、日本でのみ栽培されています。
というのも、ラフランスは他の洋梨にくらべて、病気にかかりやすいうえに成育期間が長く、栽培するのにとても手間ひまがかかります。
そのため、割に合わないとフランスでは栽培を諦めたのです。
また、ラフランスは木になっているうちはうまく成熟してくれないので、収穫してから適切な環境で追熟させてあげないと、本来のおいしさを味わえないそうです。
日本には、「かわいい子には旅をさせよ」
ということわざがありますが、ラフランスも、親元の木を離れて追熟する期間が大切です。
親の手元に置いたままではうまく成熟してくれないなんて、人間もラフランスもよく似ていますね。
似ているといえば、私も最近、体型がラフランスに似てきました。
ラフランスというと聞こえはよいですが、ようするに洋梨体系というやつです。
冗談はさておき、
子が育てば、親はいつしか用なしになってしまいます。だからせめて、その時まではちゃんと頼られる存在でいたいものです。