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苦手が好物になることもある

こんにちは!株式会社Wizの教育担当 アキです。

みなさんは子供のころ、嫌いな食べ物はありましたか?

私は、ピーマン・ナス・レバーが特に嫌いでした。子供の宿敵・ピーマンは言わずもがな、ナスはあのぐにゅぐにゅとした食感が苦手で。レバーは独特のくさみ?と水分を持ってかれるようなもさもさ感がダメでした。

あの頃から数十年…。気が付けば好きな中華料理TOP3に「青椒肉絲」「レバニラ」は入りますし、天ぷら屋さんに行けば「ナス」はマストで注文します。年を重ねるにつれて味覚が変化するといいますが、あんなに嫌いで仕方なかったものが、今は好物になっているというのは、なんだか不思議な感じがしますね。(もちろん克服していないものもありますが)

「〇〇を知らないなんて人生の半分損してるよ!」なんてフレーズもありますが、ピーマンもナスもレバーも食べられるようになって、本当によかったなと感じています。(そういえば中学校の頃、数学の先生に「XO醬を知らないなんて!」と言われたことがありますが、まだ手を出していません笑)

さて、今回は食べ物に限らず、「苦手も捨てたもんじゃないな」という経験をしてきたので、それについて書きたいと思います。


それは大学時代のできごと


私は大学時代に「アルティメット」というディスク(フリスビー)を使ったスポーツをやっていました。ルールをざっくり説明すると、味方同士でパスを繋ぎ、コート両端にある「エンドゾーン」というエリアでディスクをキャッチすれば得点というものです。

スロー(ディスクを投げること)が上手な人、走り回ってディスクをもらうのが得意な人、間に入ってパスを繋ぐのが得意な人といったように、個人の強みを生かした戦略を立てられるのが魅力の一つです。

私はもっぱら "走る人" をやっていました。中高と陸上部で足には自信があったのもそうですが、投げるのが苦手だったんです。走る人だからと言って、まったく投げなくてよいわけではありませんので、それなりに自主練はしましたが、なかなか伸びず…。ある種の限界を感じた私は "最低限できるようにしておこう" くらいに思ってました。私よりスローが得意な人はたくさんいるから、投げるチャンスはその人達に任せて、私は自分の強みを生かす方法を考えよう、と。

そんな私にピンチが訪れたのが、大学3年生の春です。今までメインでディスクを投げてくれていた先輩方が卒業してしまったのです。当時のチームは、4年生1名、3年生1名(私)、1・2年生が10名ちょっと。4年生は就活もあるので、実質私がチームを引っ張っていかなければならない状態です。困りました。"スローは最低限" なんて言ってられなくなったのです。とりあえず人並みを目指して猛練習しました。後輩たちを振り回し…いや、走り回らせ、たくさんのミスと「ごめん」を繰り返しながらも、自分が積極的に投げるようにしました。

そして、大学生にとって一番大きな大会である学生選手権。残念ながら地区予選突破とはなりませんでしたが、個人成績をみてみると「16アシスト・12ゴール」。アシスト数は同地区の選手の中でトップでした。この結果に一番驚いたのは私でした。走ることだけが唯一無二の武器だと思っていた自分が、もう一つ、武器を手に入れることができたのだと感じました。

「マイナスは努力次第でゼロにできる」という思い込みが、「努力次第でプラスにもできる」へと変わった出来事でした。

社会人になってからも


この学びは、あらゆる場面で生かされています。入社したての頃、営業成績に伸び悩んだとき。初めて部下をもってどうしたらいいかわからなかったとき。教育へ異動して自分の知識やスキルの低さを痛感したとき。

新しいことをやるって、最初のうちは無条件に楽しいことが多いんですが、うまくいかないことが少し続くと「あれ、自分は向いてないのかな」って思っちゃったりします。本当に向いてないのかもしれませんが、もしかしたら、それは思い込みかもしれません。

自分の思い込みに負けて "武器" を掴み損ねるのはもったいないと思いませんか?だから私は「もう少し頑張ってみよう」と続けるようにしています。ゼロで止まるかもしれないし、プラスになるかもしれない。いずれにせよ、今よりマイナスになることはないですから。

これはWizに限った話ではないと思いますが、キャリアパスには大きく分けて「プレイヤー」と「マネージャー」の2つがあります。

Wizで言う「プレイヤー」は今の業務を極めたい人。営業部に限って言うと、個人のスキルを高めることで給与UPを目指していく人も含まれます。「マネージャー」は文字通り、昇格をして、部下を増やして、マネジメントを行う人。昇格をするということは「より多くの責任を任される」ということですので、当然、業務の幅も広がっていきます。

あくまで私のイメージですが、「プレイヤー」は武器を極限まで磨いていくこと、「マネージャー」は武器を増やしていくことに重きがあるのかなと思います。なので、マネージャー型のキャリアパスを進んでいきたい人には、今回のお話をぜひ心の片隅にでも置いてもらえたらと思います。


というわけで、今回は「マイナスも続けてみたらプラスになるかもよ」というお話でした!

あと1週間もすれば、色々なことがはじまる4月!社会人デビューの皆さんも、また1つキャリアを重ねる皆さんも、一緒に「もう少しがんばってみよう」やってみませんか?

それでは、引き続き「ドラいち。」をよろしくお願いします!