vol.181/ Short trip → Fukuoka 06
福岡最終日歩きます。
まだまだ歩きます。
なんでこんなに歩くのだろう。
もはや修行なのかな、と感じるほど。
次に目指すは天開稲荷社。
太宰府天満宮を奥へ進むと九州最古のお稲荷さん、天開稲荷社に辿り着く。夫婦お互いの商売繁盛、そして自分と周りの方々の開運を祈ってお参り。皆が良い方向へぐんぐん進むように、前にもそして上にも多方面へ拡大していけるように。裏手の階段を進むと堀のような場所がある。そこは石で覆われた奥の院。私たちはそちらでも拝ませてもらった。
そして次に発見した“竈門神社まで2km”という看板。
これは行くしかない!!歩いて2kmなら簡単にいけるではないか!!!と歩みを進めることに。
それが間違いだったのか、これが体験したいことだったのかは一度伏せるけれど、この道中かなり険しく(私たちにとっては)2人で何度か心が折れかけた。笑
がここまできたら歩くしかない!
しかし平坦な2kmと思った私たちは大誤算、登ったり降ったりの2kmはちっとも進んだ感じがせず、本当に辿り着けるのか若干不安にも襲われる始末。
歩いて登って降って、間違えて住宅地へ入ったり出たりまた入ったりしながら進んでいると、ヘトヘトな私たちをバスが優雅に追い越していく。
それもそのはず、
とあるではないか。
そりゃそうですよね。
でも歩いて行くからこその景色に出会えたり、宝満山(ほうまんざん)の美しさを目の前で感じられてそれはそれでイッツオッケー!と思える。それくらいに美しい景色に出会えた。
そして、ついに!宝満宮 竈門神社(ほうまんぐう かまどじんじゃ)!ファイナリーーー!!!!!
境内を進むとモダンな建物に驚くがなじみ様にも驚いた。社務所やお守り授与所がイケている。調べてみたら授与所に関してはインテリアデザイナーが設計されて建てられていた。
素敵なコンセプトであるのはもちろん、厳かで厳格な神社の雰囲気だけではなくモダンなテイストを加え織り交ぜながら未来へ繋いでいく、そんな部分も垣間見られた太宰府天満宮の仮殿に続き竈門神社の授与所に心打たれた。そして私もまさにデザインに携わる人間として感銘を受けた。
そのまま、当時のまま、同じように、変わらず
その気持ちで残していくものや保存していくもの、そしてそれらを残す“技術”は重宝するべきものであるしどうかなくならないで欲しい。
その思いと同じくらいに
変化、進化、変革、革命、モダン、そして調和
その気持ちで取り組まれて歴史と調和させて繋いでいく。この意識、どちらも大切だと私は思っている。中でも“調和”というワードは数年頭から離れず、そして意識的に常にあるものとなった。
どちらかというと私は0か100かの人間である。
そんな私には“調和”というワードなんぞ頭になかった。
調和?釣り合い?要らなくない?白黒ハッキリさせたいの!
という若かりし頃の私にはとてもじゃないけれど響かない。そんな私であったが調和を意識し出したきっかけがある。30歳を迎える年に起きたパンデミックだ。それはこのnoteをスタートさせて頃。
なんと001で調和について書いていた私。
(自分で書いた記事だが、良いことを言っているではないか。
4年前の自分よ。)
そして4年前の自分と少し違うところは、自分と社会全体の調和を考えるよう意識していること。その当時の“個”よりもっと広く拡大した様なイメージでの調和、海みたいに広い調和だ。自分と相手だけの幸せだけではない全体の幸せを願うのに似ているかもしれない。その調和はその前にある
変化、進化、変革、革命、モダン
を意識しないと私の中では腑に落ちなかったというか、意識しようとも思わなかったかもしれない。一度ぶち壊す作業みたいなものが(物理的なものだけでなく精神的にも)必要でそれが
変化、進化、変革、革命、モダン
だったとも言える。
そう思うとぶち壊す作業とこれらワードを腹落ちさせる段階がこの4年間だったとも言える。相当な時間を要したし4年も勿体無い!と思う気持ちも無くはない。
だがここからの時代をどう生きるか、物事をどう感じ取っていくか、そしてどれを選び取っていくか。
そんな“真髄みたいなもの”に触れていく/探っていく4年間でもあったから、私史上超絶重要期間でもあったとも思えてならない。
そんなことをこの宝満山で思い耽っているということも感慨深い。なんでもこの竈門神社、大宰府の鬼門に当たる場所で、神仏習合時代は修験者の道場でもあったそう。私たちは宝満山登山はしていないけれど、その道中そしてこの神社で感じたことを胸に刻んで(noteにも綴って)忘れないようにしておこう!と思えた時間でした。面白いことに気持ちの整理整頓ができた感覚もあってスッキリさっぱりした自分爆誕、神社を後にする頃には夫婦揃って気持ち晴れ晴れるんるんでコミュニティーバスで太宰府に戻る。(気持ちは軽やかになったが、足は重い。相当重い。)
博多に戻ったらもう良い時間で福岡最後のご飯はやはり豚骨ラーメン。めちゃめちゃ歩いてしんどい身体にラーメンが染み渡る最終日。
荷物もホテルで受け取りいざ空港へ。色んな思い出を作ることができた4日間の旅ももう終わってしまう。やはり旅の最終日はセンチメンタルになるけれど、だからこそまた旅に出たくなるんですよね。ドラマチックなことがこの後待ち受けているなんて想像すらしていなかったけれど…!
それではまた来週お会いしましょう^^
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