やっぱり電子書籍より紙の本だな
はじめに
半年ほど前、Amazonのサブスクリプションサービスである《kindle unlimited》に登録した。
これはいわゆる、電子書籍の読み放題サービスだ。月額980円で200万冊以上の書籍が読めるらしい。
あ、先に言っておこう。決してステマではない。そもそも俺にそんな力はない。
確かにこれはめちゃくちゃ便利で、ポチればすぐに本が読める。いちいち本屋に立ち寄らなくとも、Amazonで紙の本を買って数日待たなくてもいいのだ。
そしてなにより、リーズナブルだ。紙の本は一冊1000円前後するものだが、月にたった980円を払えばあらゆる本が読める。読めば読むほどお得になる。
読書好きからしてみれば、使わない理由がないほどの優れものである。
でも、紙の本がいい。
こんな感じで、電子書籍のメリットはいっぱいある。だが俺個人的には、紙の本がいいと思っている。
電子書籍には、ある重大な欠点がある気がする。それは、「新しい本を手に入れたときのワクワク感を感じられない事」だ。
書店に行き、目当ての本を見つけ、それを買う。それだけでも楽しいのだが、それを家に帰って読むまでのワクワク感こそ醍醐味なのだ。
『早く読みたいなぁ〜!どんな内容なんだろう?楽しみだなぁ〜!』
そのワクワク感を携えたまま読む本がたまらなく最高なのである。読み終えた時の満足感も高い気がする。
一方、電子書籍はポチッとすればすぐに読める。それはそれは便利だ。読みたいと思ったものがすぐに読めるのは。
でも…なんか物足りなさを感じる。あ、コレ読みたい。ポチッ。これでもう読めてしまうのが、なんとも言えない味気無さを感じてしまう。
利便性はすごくいい。でも、その利便性によって、本来感じられる「ワクワク感」を失ってしまっているのではないだろうか。
もちろん、どちらにもメリット・デメリットがある。ただ、一番の醍醐味と言っていい「ワクワク感」を得られないのは少しもの悲しい。
だから私は、紙の本。
人類には、まだ紙の書籍が必要だ
電子書籍の普及によって紙の書籍からの移行をする人は増えてきている。だが、これによって紙の書籍が無くなることは無いと思う。
視覚のみならず、ページをめくる音を感じる時の聴覚、本の匂いを感じる時の嗅覚、本を触れているときに感じる触覚。
こうしたあらゆる感覚を刺激し、それに満足感を与えることのできる紙の書籍は、まだ人類には必要なのかもしれない。
知識の供給だけでなく、心の満足感の供給も味わおうではないか