
ワイン好きに捧げるレシピ#33《目鯛とみかんとオレンジワインと》
近所の魚屋で、目鯛と初めて遭遇しました。
早速ググってみると、スズキ目イボダイ科メダイ属の深海魚であり【鯛ではない】とのこと。
ちなみに、すでにさくの状態だったので確認はできませんでしたが、最大の特徴は名前のとおり巨大な目玉なのだそう。
興味津々で衝動買いしたものの、筆者にとっては未知なる目鯛。
せっかくならワインと楽しみたいと思い悩んだ末、今回のレシピに辿り着きました!
目鯛以外の白身魚でも美味しくいただけますので、魚好きの方はぜひお試しくださいね。
目鯛とみかんのクスクス
【材料】
目鯛 約150g
みかん 1個
オクラ 2個
ブラックオリーブ 3個
スプラウト 適量
大粒クスクス 100g(小粒)
【ソース】
Bアンチョビフィレ 1尾
Bオリーブオイル 大さじ1
Bホワイトバルサミコ酢 小さじ1
B醤油 小さじ1/2
※分量:2人分
【作り方】
①鍋に分量外の水・オリーブオイルを入れて加熱し、沸騰したらクスクスを加えて茹でる(使用するクスクスに記載されている茹で時間を参考にしてください)。湯切りしてボウルに移し、粗熱をとる。
②オクラはガクを取り除き、塩をふって板ずりする。耐熱皿に入れて600Wの電子レンジで約1分加熱し、0.5mm幅に切る。
③ブラックオリーブは0.3mm幅に切る。

④みかんは皮と薄皮を取り除き、一口大に切る。
⑤目鯛は、ペーパータオルで水分をふき取り、一口大に切る。

⑥①のボウルに④⑤、Bのソースを加えて混ぜ合わせる。

⑦⑥に②③を加えて、軽く混ぜ合わせる。
⑧器に盛り付け、上からスプラウト・オリーブオイルをかけて完成!

目鯛の控えめな甘味・旨味と、みかんの高糖度かつピュアな酸味が見事にマッチ!
ソースにアンチョビを加えることで目鯛の臭みをカバーしつつ、コクと旨味を増幅させ、クスクスのシンプルな味わいを一気に底上げしてくれます。
甘い柑橘の印象を持つオレンジワインと合わせたい
柑橘のアロマと凝縮した果実味を備え、みかんとも共通項のあるオレンジワインはいかがでしょうか。
醸造工程により、酸化熟成の要素を感じやすいオレンジワインは、醤油やアンチョビと好相性です!
▼オレンジワインについてはvol.17で解説しています。こちらのみ有料となり恐縮ですが、宜しければ併せてご覧ください。

今回は、オーストリア産のゲミシュター・サッツ(混植混醸)を選択しました。
こちらのゲミシュター・サッツは【複数のブドウ品種を同一畑に植えて同時期に収穫・醸造する】特殊な製法で造られています。
かつては多くの生産者が採用していましたが、現在はオーストリア、フランス・アルザス地方など一部エリアのみで継承されています。
オレンジワインらしい、煮詰めた柑橘のアロマ、アカシア蜂蜜や甘いスパイスの複雑で妖艶な香りが広がる1本です。
【ワインを合わせるコツ】
◎みかんの強い甘味・酸味には、煮詰めたような凝縮した柑橘香と軽快な酸味を持つワインを選ぶ。
◎目鯛の淡白な脂身には、出汁のような旨味を持つワインがピッタリ!
◎オリーブオイル・ブラックオリーブのオイル感には、粘性のあるワインを合わせる。
◎醤油・アンチョビの風味には、酸化熟成の印象と複雑性を感じるものを。

▲今回は大粒のクスクスを使用しましたが、小粒のクスクスやブルグルを代用すると、サラダ感覚であっさりといただけますよ。
最後までご覧いただき有難うございます!
◆ワインビストロ路地裏では、noteでご紹介したメニューのほか未公開メニューもございますので、横浜にお越しの際はぜひお立ち寄りくださいませ。
◇instagramでは、実際にnoteレシピにペアリングさせていただいたワインと気まぐれに着物について発信中です♪
美味しい料理とワインに囲まれ、皆様の暮らしが彩り豊かなものとなりますように。
いいなと思ったら応援しよう!
