1ヶ月の断食期間!?【ラマダン・カリーム】
こんばんは。
ドバイをはじめ、イスラム圏では先週からラマダンがスタート。
街の様子や生活の仕方について書いていこうと思います!
1.ラマダンって?
イスラム教徒にとって大切な宗教行事。
預言者ムハンマドが神(アッラー)から啓示を受けた神聖な月です。ラマダン期間中、イスラム教徒は日の出から日の入りまで断食をします。中には、水分、つばも飲み込まない人もいるのだとか。
断食をすることで、貧しい人に思いを馳せたり、家族やコミュニティでの結束を再確認したり、コーランを読んだりお祈りをしたりして、自分の心の浄化をするそうです。
2.食べなくて大丈夫?!
日の出から日の入りまで食べない飲まないとなるとかなり大変そうに感じます。ラマダン中には、集中力が落ちて交通事故も多くなるのだとか。いつもと変わらず働くイスラム教徒もいます。
そんな大変な思いをする期間でありますが、食べないわけにはいきません。日没後はイフタールといって、軽食から始まり、家族や仲間と盛大に食事をします。
レストランやホテルでもイフタールビュッフェが出されるほどです。
3.貧しい人にも救いの手を!
イスラム教徒の中には貧しく、中には物乞いをするような人もいます。
ラマダン期間は貧しい人へ思いを馳せる期間でもあるため、日没後のご飯、イフタールでは、無料で炊き出しを提供する団体やモスクもあるそうです。(コロナで今年はあまりしていませんが・・・)
また、チャリティーイベントも多く、先日マクドナルドに行った際は、5ディルハム(150円)でチャリティの絵本を買わないか?と勧められました。
4.ラマダン中のくらし
同じ職場にもイスラム教徒がいるため、ウォーターサーバーやお菓子コーナーは黒い物で覆い隠しています。
そして、いつもよりも2時間はやく終業します。
街では、私たち外国人も公の場での飲食は控えなければなりません。車の中で水を飲むだけでも注意されることがあるようです。結構厳しいですよね。
普段よりも肌の露出の多いものは控え、イスラム教徒への配慮をしなければなりません。
「郷に入っては郷に従え」とはこのことです。
しかし、決してマイナスなことばかりではありません。
・深夜まで営業している店が多い。
・ラマダンセールをしている店が多い。(ホテルやビュッフェなど)
・イルミネーションがきれい。
・ラマダン明けには5連休がある。
など、観光客や外国人にとってもお得なことはあります。
わたしは、熱心な信仰心をもつイスラム教徒を尊敬しています。世界中にはさまざまな宗教がありますが、信徒の数も特に多いイスラム教。間近でその生活や信仰生活を見てみると驚くことばかりです。
だからといってのけ者にしたり、偏見をもっているわけではなく、宗教や文化を超えて、共に暮らしていることを考えると感慨深く感じます。
住んでみないとわからないことばかりの海外。文化も宗教も人も景色も毎日が新しい発見です。まだ始まったばかりのラマダン。また新しい発見があればお伝えできればと思います!
Ramadan Kareem!!