たまンヌガラ自然公園
たまごまるさん誕生日記念✖️RPG🎮wack掌編小説です。
5月22日、僕たち4人は薄暗いジャングルに建てられた小屋にいた。
ロウソクが3本だけ建てられた薄暗い部屋。僕たちはじっと窓の外を眺めていた。
「ボク、今日誕生日なのに。なんでここにいるの?……」
丸い立髪をかぶったたまごまるがため息をつく。
「たまごまるさん、珍しい動物のたまごがいっぱいるんだって、このジャングルは」
「ドゥギーさん、夜通しジャングルで待機する必要はないんじゃ」
「珍しいたまごは朝一で摘まないと」
「そりゃそうだけど」
たまごまるはうつろな目で外を眺める。
「それにしても蒸し暑い……」
テクノカットの勇者ワディがウチワを仰いでいる。
「今年は雨季が早く始まったからな」
冷蔵庫のフリーザが冷静に解説する。
「フリーザが言うと、言葉に重みがないな。年中涼しそうだし」
「俺だって暑いさ。涼しいのは中だけ。見ろ、俺の汗を」
ワディはフリーザの側面に水滴が浮かび上がっているのを見つけた。
「結露にしか見えないね」
「結露じゃねぇって。舐めてみなよ、しょっぱいから」
「嫌だよ、汗舐めるなんて」
するとたまごまるが外の異常に気づいたようだ。
「なにかいる」
「お、珍しい動物かな?」
「モンスターの可能性も」
「僕ら大した装備してないよ、今日」
ドゥギーが後ろにのけぞった。
「目が光ったよ!」
「うわ、マジかよ?」
「ほら、光ってるって」
「もしかしたらトラかもしれない」
「トラだったらボクらまともに戦えないよ」
「なんか牙っぽいのも見えるよ」
「おい、マジでトラ?」
「みんな落ち着けって冷静沈着に対応しよう」
フリーザが青く鈍い光を放つ。
「そうだね、とりあえずバリケードを張ろう」
「よしバリケードを張ろう」
ズズッ、ズズッ。僕とワディはバリケードになりそうなものを窓に向かって押していった。
「待て、俺を押すな!」
フリーザの声がうわずっている。
「あぁた、頑丈そうだからバリケードになるだろう」
僕は容赦なくフリーザを押し続ける。
「俺は精密機器だから繊細なんだよ」
「それでもぼくらより硬そうじゃん。守ってよ」
ワディがフリーザに力を込める。
「お前ら薄情だぞ」
「まずは自分の命が大事だって」
「ちょっと」
たまごまるが僕らのバリケード制作の手を制する。
「あれ、トラか?」
「トラだって! 目が光ってるし」
「牙もあるし」
僕とワディは焦りで声が震えている。
「みんな警戒は怠るな」
フリーザが僕らをなだめる。
「でもトラにしては頭が長細いような」
「暗いから長く見えるんだって」
「そうだよ、細心の注意を払わなきゃ」
たまごまるが目を細めて外を見る。
「トラってあんなに背高い?」
「ん? ビッグタイガーかもしれないぞ」
「そうだビッグタイガーかも」
「あ、こっちに来る!」
大きな影がこちらに向かってきた。トラが小屋に迫る! すると窓の外から手が上がるのがみえた。
「やあ」
「「「「あ、白さん」」」」
トラと思っていたのは獣人の大賢者、白さんでした。
「白さん、どうして来たの?」
「なんか面白そうなことやってるの聞いて」
白さんが小屋に入る。人が増えたことにより蒸し暑さが増した。
「そろそろ寝ようか」
「そうだね。フリーザ、ドア開けといて」
「待てよ、中が暑くなるだろ」
「ぼくらを涼しくさせてよ」
「電気代かかるだろ」
すると白さんの目の前に光る円が現れた。
「私の魔法で涼しくしよう」
「さすが大賢者。どっかの使えない時魔導士とは大違いだ」
「なんだと〜」
僕は冷蔵庫をにらみつけた。
「みんな落ち着いて。よしできた」
「「「「おお、涼しい」」」」
心地のいい風が部屋を包んだ。
「ボク寝るよ。おやすみ」
「僕も」
「俺も」
「ぼくも」
「私も」
一同は床についた。
翌朝、小屋を出ると不思議な文字が刻まれたたまごを見つけた。
たまごまるさん、HBD!
たまンヌガラ自然公園はマレーシアにあります。
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