おそれられるナトリウム
飼い主さんに「避けられる」#主要ミネラル が以下にあります。
・#リン
・#ナトリウム
中でも、「ナトリウム」は特に悪者にされがちです。
そもそも、犬猫が必要とするミネラルには
・主要ミネラル(7種類)
・微量ミネラル
があり、「ナトリウム」は主要ミネラルに含まれます。
生命維持のために必ず摂取すべきミネラルです。
大事なことはいうまでもありません。
ところが、ドライフードなどでは「低塩分」を売りにしているケースも多いです。
低ナトリウムが市民権を得ている風潮すら感じます。
一方で、高ナトリウムの設計が施された一部の下部尿路疾患用療法食もあります。
しかし、ここでも「高ナトリウムの設計が心配で使えない」という獣医師からの声が長年上がっていました。
その結果、
高ナトリウム
↓
高カリウム
の設計に代替されている商品もあります。
(実際には、高ナトリウムであることは健康上の問題にはならないことを証明している。
しかし、高ナトリウムを心配する獣医師に処方してもらえないという「販売上のリスク」を懸念して、高カリウム製品をつくった。)
手作り食においては、
・食材にナトリウムが含まれているから、と塩を添加しない
・添加しても、ほんの一つまみ程度のうす味
このような「無塩に近い」事例は、非常に多く見られます。
上記に該当するご家族が、必ずおっしゃる言葉があります。
・こわい
・頭では分かってるけど心配
何度も言いますが、これはフードメーカーのマーケティング戦略のたま物にほかなりません。
フードにも入っているナトリウムを、多くのご家族が理由もなく怖がっていることが実情です。
実際に臨床現場で手作りご飯をおすすめしていると痛感します。
ほぼ毎日、
獣医「塩は必ず入れてください!」
飼主「えー!(驚)」
のお決まりのやり取りを繰り広げます。
感覚的な話ですが、スポーツをされている/されていた方、医療系の方などは
「そうですよね、塩大事ですよね」
とわかっていただける方が多いように思います。
いずれにせよ、犬猫の熱中症に注意が必要な時期がきました。
暖かくなり始めのこの時期が、熱中症での来院が実は多かったりします。
真夏ではないから十分な対策を講じられていなかったりすることが、原因のひとつであると考えられます。
水分だけではなく、必ず塩分など電解質も補給しましょう。
繰り返しますが、ナトリウムは犬猫に必要です。
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