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Photo by
momoro66
ドライフードと膵炎
ドライフードのみを給与されている子は、手作りを与えられている子よりも膵炎の症例が多いと常日頃実感しています。
あるJournal(2024年5月)でも、
「膵炎群ではコントロール群と比較して有意に多くの猫がドライフードのみを与えられていた」
の記載がありました。
ネットでは、
・人の食事は脂っぽいから、与えると膵炎になる
・高脂肪食が膵炎の原因になる
などと散見されます。
しかし、実際には高脂肪食が膵炎の直接的な原因になることに関しては根拠がうすいです。
ここでの
・「人の食事」
・「高脂肪食」
の、どのような高脂肪食が膵炎の引き金になるのかもあいまいです。
そもそも、肉食である犬猫は脂質の代謝が人と比較しても得意です。
健康のために、良質な脂質を十分摂取する必要があります。
むしろ、積極的に必要量を与えた方がよいです。
脂質は、酸化が悪なのです。(質の話)
脂質の比率が高いことが悪なのではありません。(量の話)
(だからといって過剰に摂ろうと言っているわけでもない)
ドライフードは、その脂質が劣化・酸化ありきなだけです。
酸化脂質は犬猫の全身の組織・器官に多大な悪影響を及ぼします。
ペットフードの常識でも、膵炎において
・人の食事は脂っぽいから、与えると膵炎になる
・高脂肪食が膵炎の原因になる
・膵炎には低脂肪食フード
と、質ではなくその量が問題視されています。
ドライフードを常食する前提で考えると、酸化脂質の害を避けるすべとして「低脂肪食」の選択を取らざるをえないのかもしれません。
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