それって本当に不眠症?
不眠症についての動画の番外編です。
前回、不眠症について解説しましたが、実は不眠症って、診断基準をみてもわかるとおり、患者さん自身の主観的な印象でしかなくて、『睡眠時間が一日〇〇時間以下』とか、客観的な指標はないんですね。
睡眠時間で規定されないのは、『ショートスリーパー』や『ロングスリーパー』と呼ばれる人たちがいるように、睡眠時間の必要時間については個人差があるので、一日に4時間しか寝なくても日中の眠気や活動低下を認めない人もいるのです(※睡眠時間については、学会は成人の睡眠時間7時間以上を推奨しています)
なので、睡眠時間では規定されていなくて、入眠困難や中途覚醒、早朝覚醒といった不眠症状があって、なおかつ日中の眠気や倦怠感などの活動低下を認める場合を『不眠症』と定義しています。
ただ、話がややこしくなってしまいますが、不眠症も約80種類ある『睡眠障害』という大きな括りの中の一つですので、こうした不眠症以外の睡眠障害を除外して、最終的にたどりつくのが、『不眠症』という診断なのです。
客観的な指標がなく、本人の主観的な症状からの臨床診断になるので、こうした他疾患を除外することが大切なのです。
本当に不眠症ですか? 興味をもたれた方は是非ご覧ください。
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