老後破産は遠い未来の話ではない
お年寄りを取り巻く環境は厳しい。年金、医療、介護といった社会保障給付費は、国民所得の30㌫を占めている。憲法が保障する最低限度の水準である生活保護について、「もらい過ぎではないか」という批判や不正受給問題を取り上げる一部マスメディアなどの「自己責任論」が目立つ。そのメディアは本当に現場を見ているのか、果たしてもらい過ぎなのか、NHK取材班がまとめた著書「老後破産~長寿という悪夢」を読んでから判断してもらいたい。本記では最新データを交えて著書を紹介する。最後の2章は、木暮独自の