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スガシカオさん

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スガシカオさんにまつわるエッセイと物語
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記事一覧

1月21日 許してくれない

スガシカオさんがYouTubeで弾き語り配信をしていた。わたしは15年前くらいまで音楽をやっていて、スガシカオさんに心酔していた。
わたしにとってスガシカオさんは"歌詞の先生"であり、わたしの人生の道標だった。
スガシカオのデビューは30歳。決して早いとは言えないが、わたしは20代のとき"30歳までに何者かになろう"と思いながら生活していた。何故ならスガシカオさんのデビューは30歳。ついでにスガシ

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1月19日 愛について

昔の恋人からLINEがきた。深夜0時35分。
別れてから何年が経ったのか、もう思い出せない。LINEにはただわたしの名前が書いてあるだけだった。彼女はわたしのことを下の名前に"ちゃん"を付けて呼ぶ。
スナノラジオが本名だとしたら「ラジオちゃん」だ。

「ラジオちゃん」と書かれたLINEに気づいたのは翌朝だった。付き合っていたときだったら、「ごめん寝てた。どうした?」みたいな風に返信していたのだろう

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むきだしのYUIとスガシカオ

むきだしのYUIとスガシカオ

少し前に、友人から「歌の専門学校って毎日どんなことをするの?」と質問された。わたしが学校に在籍していたのはもう10年も前のことで、記憶もだいぶん曖昧になっているのだけれど「音楽理論について座学したり、アカペラのコーラス練習をしたり、マンツーマンでレッスン受けたりとかかなぁ」と答えた。

「ふつうの学校みたいに授業があるんだね」
「そうだね、ふつうに学校だよ」

というような会話をしてから、改めて学

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スガシカオ「奇跡」

スガシカオ「奇跡」

スガシカオさんと村上春樹さんが新年会を催したらしいですね。いったいどんな空気感で会話がされるのだろう。昔から親交があるのは知っていたけどこんなに仲が良かったのですね。わたしにとってはふたりとも師匠のようなものです。
ツイートを見て「お」と声が出た。

さっき、たまたまスガシカオの「奇跡」という曲を聴いていました。この曲は2005年の夏の甲子園のテーマソングになっていたのですが、わたしはスタンド席で

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真冬の夜のスガシカオ

真冬の夜のスガシカオ

またスガシカオさんの話です。
そろそろしつこいかもしれませんが「被せるのは15回までOK」とオードリーの若林さんが言っていた気がするのでどんどん被せていこうと思います。
とりあえずスガシカオさんにツイッターでフォロバしてもらうのが目標です。

@ゆるフォロバの枠に入りたい。ハハ。

本格的にスガシカオを聴きはじめたのは20歳のころでした。当時のわたしは音楽の専門学校で歌を学びはじめたばかりで、先生

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スガシカオ「深夜、国道沿いにて」

スガシカオ「深夜、国道沿いにて」

「深夜、国道沿いにて」はスガシカオのアルバム『労働なんかしないで 光合成だけで生きたい』(2019年)の最後に収録されている楽曲です。『労働なんかしないで 光合成だけで生きたい』は11枚目となるオリジナルアルバムで、前作の『THE LAST』(2016年)という集大成的な意味を持つアルバムから約3年の時を経て発表されたもので、スガシカオ史上初めて日本語のタイトルがついたアルバムとなりました。

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ぼくらが二度と純粋を手に入れられなくても

ぼくらが二度と純粋を手に入れられなくても

詩を書きました。 

内容はいわゆる

的問題であり

的葛藤であり

的絶望を描いています。

・・

個性とは

個性とは

頭が割れるように痛い。
本当に割れるんじゃないかと思って[頭痛 頭蓋骨 割れる]で検索してみたのだけど、今のところ頭痛で頭蓋骨が割れたという例はないようだ。安心した。
昨日書いた詩を読む限り(自己弁論)、痛みは昨日から続いている。
たぶん気圧のせい。 

パソコンの液晶画面が眩しくて見ていられないので、電車に乗りあわせた可愛い女の子をちらちら盗み見るくらいの間隔で画面を見ながら文章を書いている(約

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やさしさとは

やさしさとは

こんばんは。Sunano Radioです。 

今日は起きてから、きのう書いた詩(砂を飲む)の手直しをしただけで、ずっと、ぼーっとしてました。こんなにぼーっとするのなら乃木坂46の7thバースデーライブの生配信を観ればよかったのだけど、ぼーっとしすぎてその発想にすら至らなかった。 

・・・ 

「砂を飲む」ですが、たまにこういう危険な人間性のひとが主人公の詩を書いてしまいます。自分の性格の中の、

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そもそも地獄

詩をひとつ書いた。
詩を書くペースがとてつもなく遅い。「天才は多作である」というのはよく聞く話だけど、天才じゃないなら天才じゃないなりに、天才側に寄っていけるように書く量を増やした方がいいのではないかと常々思っている(思ってるだけ)。

詩を考えながら、スガシカオの歌詞をノート(紙)に書き写した。以前noteに書いた「スガシカオの歌詞の研究」に関する準備である。
曲を聴きながらスガシカオの歌詞をノ

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輝け!Myリリック

 スガシカオの話。
先日このブログで書いた通り、僕は音楽系の専門学校に通っていた頃(10年前くらい)、スガシカオの歌詞研究に熱中していた。
 『Suga Shikao Complete Song Book』という分厚い辞書のようなコードブックを毎日持ち歩いていて、学校のテラススペースでぱらぱらとめくっては気になった歌詞をノートに書き写してその奥深さに感動していた。

 そんな中で自分でも作詞をする

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好きな四字熟語は「菅止戈男」

 先日、いつものようにツイッターを死んだ魚の目で見ていたら、作詞家の松本隆さんが、松田聖子さんファンの方が書いた「歌詞を研究した」ブログ記事をシェアしていたので読んでみたらすごく面白かった。

 歌詞の研究には昔から興味があって、(音楽系の)専門学校に通っていたころは毎日気になる歌詞をノートに書き写しては、Aメロのここはこういう効果があって、ここは情景を描いてて、Bメロは心情、サビはAメロを簡略化

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#36【blog】シンガーソングライターはすごい

#36【blog】シンガーソングライターはすごい

休みの日とかに、夜が終わって、朝日がカーテンの隙間から射し込むくらいまで眠れないとき、いつもカーテンを閉め直してしまうのだけど、普通はカーテンを開けるものなのかな?起きるにしても眠るにしても、私はカーテンを深く深く閉めがちだ。 

スガシカオが「黄金の月」だか「月とナイフ」だかを発表したときのインタビューで「太陽は眩しすぎるから月が好きなんだよ」と答えていて、知人は「めっちゃかっこつけるね」と言っ

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#04【日記】年齢

30歳になって三ヶ月ほどが経ちました。わたしが小学生の高学年の頃、「17歳」がやたらと犯罪を犯す、それも、万引きとか放火とかの出来心(?)が加味できるようなものではなくて、人を何人も殺めてしまったり、バスジャックしたりなどの、重犯罪が多発しました。休日にワイドショーを見ていると、訳知り顔のおじさん・おばさんたちが、重々しい表情で、甘やかされて育ったことが問題だ、とか、逆に愛情が足りなかったのが問題

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