このままでは四回生を泣かせてしまう
夏休みの中断期間を経て明後日にIリーグが再開する。
俺は有難い事に前期の開幕戦以外の試合に先発出場させて頂いた。
そして明後日に迫った後期開幕戦でもゴールを守ることになりそうだ。
俺が今日ここに書き残したかったのは、タイトルの通りだ。
「このままでは四回生を泣かせてしまう」
今の俺のままでは最後に四回生を泣かせてしまう。
四回生が大好きだ。
入学して間もない俺を受け入れ、のびのびプレーさせてくれた。
何にも分からへんかった俺に、熱く向き合ってくれた。
悩んでいることがあれば、真っ直ぐ目を見て話を聴いてくれた。
ダメな俺には厳しく喝を入れてくれた。
関西特有の明るさでずっと笑顔の絶えない四回生。
そして、同じBチームの四回生GKの思い。
二人とも今年、初めてユニホームを頂いて、四年目にして公式戦デビューを果たした先輩。
初めてユニホームを受け取った後の先輩をみて、先輩のこれまで過ごしてきた四年間を想像して、勝手に胸が熱くなった。
生意気で、自己中で、いつも迷惑ばかり掛けている俺。
そんな俺に、愛情いっぱいで接してくれる。(多分)
時に荒々しいけど、そこには愛があるって思う。(多分)
ご飯にも、温泉にも、街にも連れて行ってくれたり。
そんな四回生。
そんな四回生を最後、泣かせる訳にはいかない。
絶対に全国大会に出て、日本一にならないといけない。
Iリーグに懸ける思い。
これはどこの大学にも絶対負けない。
この大好きなチームを日本一にするには、
俺がその日本一のチームのゴールを守る、
日本一のGKにならないといけない。
今の俺では足りない。
最後の最後でチームを救うビックセーブをできるか。
コーナーキックに勇気を持ってキャッチしに行けるか。
右足からのキックで得点を生み出せるか。
魂の籠った漢になれるか。
日本一に相応しいGK。
まだ時間はある。
更に鍛錬を積み重ねて、自分史上最高の自分になろう。
俺ならこのチームを勝たせられるって信じてる。
最後に四回生が笑えるって信じてる。
それだけのチームだって本気で信じてる。
例え試合に出れなくなったとしても、このチームの為に全力で戦いたい。
もっともっと強くなって、
必ず日本一になれるように。
よし、頑張ろう。