NHK朝ドラを見ることは、意外とはまるのかもしれない。

NHKの朝ドラに関しては、「次はどんなドラマか」だとか「主演はダレか」だとか「モデルの人はダレか」と、毎回話題になっているのは、なんとなく知っていた。

仕事が始まる時間の関係で、お目にかかれないということもあるけど、見たことがなかった。

朝は既に畑に居る時間だし、お昼もたいてい畑に居る。

だけど、雨の日などの農作業がお休みの日は、視聴が可能。
あと、アルバイトさんが居ない期間は、お昼の時間を融通を利かせることも出来るし、朝ドラの再放送を見て、慌ただしく畑へ向かうことが可能だ。

そんな私が、初めて朝ドラを見たのは、趣里さん主演の「ブギヴギ」だった。

和歌山でのロケが、決まったことが話題になっていたが、その回をたまたま見て、興味をそそられた。

表情豊かな趣里さんの演技もよかったし、行ったことのあるロケ地が、写るたびに嬉しかった。

そう、その流れで、次の「虎に翼」を見た。

このクールのドラマも、時々しか見ることができなかった。

内容が戦後間もない時代のことと分かり驚いたし、岡田将生さん演じる、主人公の夫であり、お父さんが若くて恰好よかったし、一部感情移入して見ていたところもあり、「note」の記事にさせて頂いたくらいに、印象に残った。

そして、その流れで今度は、「おむすび」。

このクールのドラマは、実は朝の時間、仕事の開始時間を遅らせて、毎回見ている。

オープニングの、B’ｚ「イルミネーション」は、聞いていて元気がでる。

ついこの間まで、主人公の橋本環奈ちゃんが通う栄養管理の専門学校のクラスメイトの、沙知を演じていた山本舞香ちゃんが可愛いって思ったし、横にいたモリモリを演じていた小手伸也さんが面白かった。

オープニングの、登場人物の名前があがっているのを見つけたにもかかわらず、最初は分からなかった緒方直人さん。

最初は、昔と雰囲気が違うような気がしたが、ものすごく良い芝居をされていて感激。今はギャルたちに囲まれて、これまた表情が一気に変わったが、これもヨシ。

野球が出来なくなった四ツ木君に対する、主人公結の気持ちが、若いゆえにド直球すぎて、イラついたが、ま、「若いってそうゆうことや」と、若い頃の自分を重ねて、気持ちを落ち着かせる。

今日は、主人公の姉、歩を演じる仲里依紗さん率いるギャル軍団が、踊っていたのは、ちょっと引いたけど、皆さん、ものすごくお上手！

あとは、麻生久美子さん演じる、主人公のお母さん。
とにかく明るく、優しい。
私も、あんなお母さんになれたらなと。

先日は、NHKBSでやっていた、カーネーションの再放送を、４話か５話分まとめて見た。

リアルで放映されていた当時、もちろん見たことがないし、期待はしていなかった。

途中からだし、話しの内容についていけないだろうと、すぐにチャンネルを替えるつもりでいたが、見入ってしまった。

尾野真千子さんが主演の回で、デザイナーのコシノ三姉妹をモデルにしたドラマだった。

時代は終戦前後。

このドラマでは、何度となしにサイレンが響き渡り、防空頭巾をかぶり、避難するたくさんの人たちの姿がリアルに再現されていて、息を吞むほど見入った。

他の映像やドラマでも、戦争が再現されたものは見たことがあったが、それ以上にリアルに感じた。

出征した夫が戦死し、お骨を胸に抱いて悲しみに暮れる主人公を見て、父方の祖母と重なった。

お骨さえ戻ってこなかった祖母は、どのような気持ちで終戦を迎えたのだろう。

祖母に限らず、戦争で夫を亡くされた方は、ごまんといらっしゃったことに、今更ながらにして思いを馳せる。

ミシンを踏んで洋裁をする主人公や、周囲の人たちの姿もまた、祖母と重なる。

当時は、洋服が広がっていく時代背景もあって、あちこちでミシンが踏まれていたのだろうか。

祖母も長い事、生計をたてるために、いろんな思いを交錯させながら、ミシンを踏んだのだろうなと、思いを重ねた。

さいごに、主人公が発した方言らしき言葉。

語尾に「～しちゃる（～したる）」は、この辺りでも割と使われる。

調べてみたら、大阪での物語だという。

割とご近所さんなのね・・・。だから、「だんじり」なのね！

とまあ、予想を反して楽しめた。

話しのテンポがよく、今回の「おむすび」は違うけど、実在の方がモデルの、ノンフィクションに近いドラマだから、感情移入しやすく、楽しめるのだろうか。

また、現代だけではなく、いろんな世相が反映されていて、興味をもてることもヒトツ魅力なのかもしれない。

「１５分程度の時間で、何ができるんやろ？」

「見応えあるんやろか？」

そんなイメージを持っていたのは、一体・・・。

思いに反して、結構NHKの朝ドラを見ることは、はまるかもしれない。
もちろん毎回見れるといいが、「とびとび」で見ても、「一部分」だけ見ても、楽しめた。

来年は、アルバイトさんが来られる時期があるので、最後まで「おむすび」見られないかな。ざんねん。