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更年期の狭間で、老化を受け入れる私

「膝痛」を抱えるようになってからの私は、何をするにも今まで以上の、気力が必要だ。

朝のルーティーンである筋トレや、家事や、仕事。

今まで普通にしていた、日常生活が送るのがやっとのことだ。

この先、今まで続けていたことを、いかにして少しでも長く続けることができるかが、健康に過ごすための「要」だと、そんな気がしてきた。

ちょっと気を抜くと、ズボラで面倒くさがり屋の私が表立って、今まで続けていたことが続けられない気がする。


それ位、今の私は、以前ほどの活力が湧かない。


ここにきて、農作業で「脚立」の出番が多くなって、膝に負担がきたせいか、「膝痛」をぶり返す形となった。

「今日は休んだらどうや?」と、滅多にない夫の言葉に甘えさせてもらって、先日は休ませてもらった。

若い頃なら、そんな言葉を振り切ってでも仕事をしただろうけど、今なら素直に甘えられる。
無理は禁物。休めるときには休むのが正解。


私が「膝痛」を抱えるようになったのは、かれこれ3カ月前のことだ。

息子と一緒に、農薬散布を張り切ったことがアダになったのだろうか。

農薬散布が終わろうとするとき、急に両ひざのこわばりが始まり、次の日に「イタッ」とばかりに、急激に左膝が痛んだと思ったら、踏ん張りがきかなくなって、引きずるように歩くしかなかった。


膝を痛めた時には、衝撃で、ショックは半端なかった。

一生、足を引きずって、歩かなければならないのだろうか。

もう農作業は、できないのではなかろうか。


いろんな心配がよぎった。

膝に支障をきたすのは、あくまで私の予定の中では、70代以降の予定だった。
勝手な想像や思い込みで、予定より随分早くにその症状があらわになったことで、不安は大きく大きくなっていった。


半月経っても、痛さはなかなか引かず、不安になった私は、夫に整形外科へ連れて行ってもらうと、「膝のクッションの部分が薄くなっているだけだよ。」と先生に言われ、「痛み止め」だけを処方された。

「そのうち治るよ」とだけ言われたけど、膝に直接処方される薬が何もでなかったことに不安を覚え、今度は大きな病院で診てもらおうと予約を入れようとしたが、当分のあいだ、予約は埋まっているという。


そこで、落ち込んでばかりいられないとばかりに、自分が手を打てることから始めて見ようと思った。

「note」で「膝痛」を記事にしたときにもらったアドバイス通りに、柔軟、ストレッチを毎日してみることに。

「膝痛」に関して、調べてみることにしたが、知らなかったことがたくさん。

意外にも、私が想像していた70代にならずとも、私たちの世代から「膝痛」に関わることが、意外と多いと分かった。
大げさに言えば、「国民病」とも言えるくらい、身近な「痛さ」と感じとれた。


そうか!
「膝痛」とは共存していかなければならないんだ!


やっとのことで「膝痛」を受け入れる気になれたが、深くかかわっているのは、やはり「更年期」。

女性ホルモンの「エストロゲン」の減少で、軟骨が作られにくくなり、痛みを感じやすいとのこと。

膝を支える筋肉の量が減ることにより、関節への負担が増え、軟骨がすり減りやすいともあった。

少なくなった筋肉を酷使することも、膝に負担がくるといったところだろうかといったところが、私の見立て。


筋肉のマッサージも、膝痛には良いとあったので、「薬剤散布」などで酷使したであろう足のマッサージも、その日から始めた。

筋肉を使うだけつかい、労わることなんてしたことのない私。
初めて、自分の筋肉を労わった。

毎日ルーティーンにしていた「スクワット」は、膝に負担がかからないスクワットに切り替えた。
痛みが和らぎ、もとのスクワットが出来るようになったら、今まで以上に筋肉を意識して、丁寧にしたい。

毎日朝夕欠かさずしている二種類のストレッチに加え、寝る間際にする布団の上での「膝痛」に良いとされている運動も取り入れている。


「膝痛」を少しでも和らげようと手を尽くしながら、今自分が置かれている立場を受け入れようとしている。


「わしは、更年期障害なんて感じている暇がなかった」と義母が言っていたことがあるが、それに尽きるのかもしれない。

「溢れんばかりの自然」と「太陽」が、全部解決してくれるのではないかと思う位、農作業をして身体を動かしていると、更年期障害の症状について、そう深く考える必要がなかった。

深く考えると、症状が一段と深刻化していく気がして、今まで更年期障害をなかったことにしてきたが、何かと症状は身体に現れる。

・汗をダラダラかきやすくなったこと。
・肌質が変わって、かぶれやすくなったこと。
・朝起きると、手(指)がこわばっていること。
・夜寝付くことができても、眠りが浅いのか、何度か覚めてしまうこと。
・気圧に左右されながら頭痛を発症しやすくなったこと
・白髪が出始めたこと
・ときどき耳鳴りがすること
・ここぞとばかりに、仕事を休むと、逆に身体が重だるかったり、やたらと眠たかったり。
・(もともと姿勢は良い方ではないけれど、)良い姿勢がさらに保てなくなったこと

20代から30代、30代から40代に変わる時々で、それなりの身体の変化はあったけど、ここ数年間の変化は、人生初めての「老化」をかんじる位、症状を挙げられる。


「更年期障害」の症状が一番つよく表れるのは、「閉経」の前後2年だという一説があるが、教科書通りの平均年齢50歳で閉経した私が、最初に筋肉の衰えをかんじたのは、48歳ごろだった。

それから、筋トレをルーティーン化するようになったが、あと1カ月足らずで誕生日を迎える、52歳の私が今までにない「膝痛」を抱えるようになったのも、身体が何かしらメッセージを出している気がする。


もう若い頃とは違うのよ。
もう無理はできないのよ。
もう少しゆっくり働きなさい。


「更年期」はそういったことを感じながら、人生初めて「老化」を受け入れる第一段階なのかもしれない。

もちろん、この後も、年を重ねるにつれ、若い頃には感じなかった、本格的な「身体の衰え」や「老化」を感じる年齢の壁があるのだろう。

「更年期」は、その第一段階なのではなかろうか。
「老化」の入り口を示してくれる『信号』だと思えば、有難い。


「老化」という言葉は寂しいかもしれないけど、なぜかそんなに悲観はしていない。

あぁ、人間ってこうやって「老人」になっていくのね・・・と、じんわりと感じているところだ。

今まで以上に、自分の身体と向き合い、仕事の取り組み方と向き合い、生き方や過ごし方に向き合っていきたいと思う。


それにしても、私の「活力」をこれだけ奪う真犯人は、他にもいる気がする。

和歌山の「熱中症警戒アラート」が発令された日数は、沖縄に次いで、全国で2番目らしい・・・。

こらえてくれ・・・。
早く、秋がきてくれ・・・。どう考えても、まだ真夏・・・。

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