【丑年🐮】何度も噛み締めるウシのように
あけましておめでとうございます。いきもの雑学プレゼンターDINO(ディーノ)です!2021年も、動物🐯魚🦈昆虫🐝虫🦂植物🌷そして恐竜🦖まで、いきもの雑学を徒然に綴っていきますので、お気軽にお立ち寄りください。
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●2021年は丑年
さて、2021年の干支は丑(ウシ)。干支の順番でいえば2番目になります。逸話によれば、干支レースにてウシの頭に乗ったネズミが最後のゴール手前でウシの頭から飛び降りて1位になった、と言われています。
なみいる干支の中で実質1番速かったのがウシ!?と思わなくはないですが、レースのことを聞いたのが1番早かったため、スタートを切ったのが早かったのかもしれません。
●ウシといっても、、、
早速ウシについて紹介します。とはいえ、ウシといえども家畜として人間にとって馴染み深い乳牛から、神戸牛や松坂牛などの高級食材として知られるビーフ、さらに肉食動物よりも強く、大きいバッファローやバイソンのようなファイター系のウシまで、色々な種類がいます。
よって、本記事ではウシの全体的な特徴についてしょうかいします。先にあげた野性味あふれるウシ達についてはまた別記事で詳しく取り上げますので、是非フォローの上、お楽しみにしてください。
●反芻動物
ウシといえば、4つあると言われる胃袋を使った反芻行為による食事方法をする代表格です。反芻とは、「一度胃に入れた食べたモノを再び口に戻すこと」です。ウシ以外にもヒツジやヤギ(とはいえ、広義ではウシの仲間)、キリンやウマなどが反芻動物ですが、この形態で広く分布しているのはウシの仲間です。
反芻動物と聞いてピンとこない人は、ウシやキリンが草を食べている姿を想像してみてください。ずっと口をクチャクチャさせながら食べていますね。それが反芻です。
●草食動物としての進化
では、なぜ反芻するのか?ということですが、それは栄養摂取のためです。
そもそもウシなどの草食動物が食べる草は繊維が多くカタイものもあり、なかなか消化しにくく、かつ栄養素も偏ります。そこで編み出されたのが、微生物との共生です。
●微生物との共生
実は、ウシの4つある胃袋のうち、いわゆる胃の役割をするのは4番目の最後の胃袋のようです。そこまでの1番目〜3番目の胃を行き来することでようやく4番目の胃にたどり着きます。
では、1番目〜3番目の胃の役割とは何でしょうか?それは、微生物の飼育槽です。それぞれの胃に植物から、例えば筋肉につながるタンパク質のもとであるアミノ酸を生成する微生物などが住んでいます。彼らに食べたモノをさらに栄養豊富なモノに変えてもらいます。
そしてそれらを消化や分解しやすいように都度口にもどして咀嚼する。そうすることで栄養素の創出と消化の下準備をしているんです。
「食べてすぐに寝たらウシになるよ!」と怒られたことがある人もいるかと思います。
しかし、その実態はゆっくりしているように見えて、胃と口をフル稼働させ、ウシは食べたモノをより効率的に栄養としているんです。
こういった行動をとる動物といえば、コアラも有名ですね。下記記事で紹介してますので詳しくはご覧いただきたいですが、コアラも微生物を胃の中で飼い、毒のあるユーカリを消化しています。そのため、日中のほとんどを寝ています。
●ウシのように、何度も噛み締めて血肉にしていきたい
ということで、本年も学んだこと、得たこと、失敗したことなど、そのまま流さずにしっかり反芻して少しでも血肉にできるよう精進したいと思います。どうぞよろしくお願いします🤗