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『自分には無理』からの脱却:ニュートラル思考と挑戦のすすめ - メンターの「あんちょこ」シリーズ #40
あなたも『自分には無理』と思い込んでいませんか?大谷翔平投手が実践する『ニュートラル思考』は『学習性無力感』を乗り越え、困難に打ち勝つ鍵となるヒントを提供します。目標達成のプロセスを楽しみながら、自分の可能性を引き出す秘訣を解説します。この思考法を取り入れ、次の一歩を踏み出してみませんか?
🚩父親の影響で、子どもの頃から野球が大好き。大谷翔平投手のファン歴も10年余り、番記者並みです。”大谷ハラスメント”と言われそうですが、皆さんにとって有用な内容になっていますので、最後までおつき合いいただけたらハッピー😃です。
『自分には無理』からの脱却:ニュートラル思考と挑戦のすすめ
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大谷翔平投手の「ニュートラル思考」と私たちへのヒント
「大谷翔平だからできる」「バケモノ」と片づけるのは簡単です。しかし、彼の成功の背景には、才能だけではなく「ニュートラル思考」という独自の方法がありました。
この思考法は、私たちが直面する「自分には無理だ」という思い込みを克服し、「学習性無力感」に陥ったビジネスパーソンにとっても、新たな可能性を開く鍵となります。
彼の座右の銘は「先入観は可能を不可能にする」
『ニュートラル思考』は、スポーツ心理学者でありメンタルコーチであるTrevor Moawad氏が提唱した考え方です。著作 "It Takes What It Takes: How to Think Neutrally and Gain Control of Your Life"
この思考法を見事に体現しているのが、大谷翔平投手です。彼のプレーやコメントからは、この理論がどのように実践され、成果を生み出しているのかが明確に読み取れます。
学習性無力感とは?ビジネスの現場における影響
「学習性無力感」とは、心理学者マーティン・セリグマン博士が提唱した概念です。これは、何度努力しても結果が変わらない経験を繰り返すことで、「どうせ無駄だ」と感じ、挑戦する意欲を失う状態を指します。
この心理的傾向は、職場でのモチベーション低下や「静かな退職」という現象にも影響しています。
例えば、成果が認められずに努力を諦めてしまった社員や、必要最低限の業務しかこなさなくなる社員がその典型例です。
これらの状態を克服するには、自分が抱える無力感やネガティブな思考パターンに気づくことが第一歩となります。そのためには記録・分析することが不可欠です。
実践的アプローチ
自分の思考パターンを記録する:
「自分には無理だ」と感じた瞬間を日々記録し、ふり返ることで気づきを得ます。それから、自分が抱える無力感の具体的な原因やトリガーを認識することができます。
ご参考:ダイアリーをふり返る「コメントのコツ」(5分30秒)
書き出した内容を時間を置いて見直すことで、感情的な偏りを避けることができます。
「静かな退職」について、詳しくは 👇
「学習性無力感」を克服するには、感情を抑え込むのではなく、状況を冷静に捉え、コントロール可能な要素に焦点を当てることが鍵となります。その実践的な思考法として、大谷翔平投手が実践する「ニュートラル思考」に注目してみましょう。
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ニュートラル思考とは?大谷翔平投手の事例に学ぶ
「ニュートラル思考」とは、感情に流されることなく、物事を客観的に分析し、自分がコントロールできる部分に集中する思考法です。
大谷翔平投手のコメント「いいことも悪いこともある。意識的にいいことを考えるのは大事だが、常にポジティブでいる必要はない」は、この思考法の本質を語っています。
メジャーに移籍してすぐの2018年6月にケガにより故障者リストに入った際は、周囲から「二刀流のせいだ」「野球を舐めているのか」と厳しい声が上がりました。
結果が伸び悩むたび「二刀流は不可能」と言われてきた彼の「二刀流」への挑戦は「データがないなら自分が作る」という固定観念を打破する姿勢から生まれました。この姿勢は、私たちにも新しい挑戦のヒントを与えてくれます。
大谷翔平投手のようなスーパースター選手に限らず、私たちビジネスパーソンにとっても「ニュートラル思考」は重要です。日常生活を送るなかでの精神の安定や、ストレス解消などにも効果があります。
では、具体的には、どのように行動に移したらよいのでしょうか?
実践ステップ:ニュートラル思考を身につける方法
♦感情と事実を分ける
「失敗した」という事実と「自分には向いていない」という感情を切り分け、冷静に状況を分析します。
♦小さな成功を積み重ねる
毎日のふり返りで成功体験を記録し、自己肯定感を高めます。
♦新しい挑戦を取り入れる
オープンマインドで新しいことに挑戦し、成長を実感します。
🚩「ニュートラル思考」について語るとき、多くの人が「ポジティブ思考が必要」という思考にすぐに陥りがちです。本記事では、ポジティブ思考への偏重ではなく、ニュートラルな視点の価値を明確化しました。
詳しくは 👇
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「ニュートラル思考」を理解し、その効果を学ぶことで、困難な状況を乗り越えるヒントを得ることができます。しかし、思考を変えるだけでは不十分です。実際の行動を通じて、自分の環境や状況に適応し、成長を促すことが大切です。次に「学習性無力感」を乗り越えるための具体的なステップを考えていきましょう。
学習性無力感を乗り越えるための実践方法
学習性無力感を克服するには、以下の行動計画が効果的です。
行動計画:
♦ふり返りの習慣をつける
大谷翔平投手の試合後のふり返りを参考に、日々の行動を客観的に見直し、改善点を探ります。
身近な例としては、テニスレッスンのふり返りノート👇 現時点で142本。感服します!すごい!
♦コントロール可能な要素に集中する
2023年7月12日(日本時間)エンジェルスの厳しいチーム状況について聞かれた大谷翔平投手は「切り替えて1勝1勝を積み上げるしかない」と冷静にコメントしています。
記憶に新しいのは、ポストシーズン NLDS 第3戦「パドレス 6ー5 ドジャース」2024年10月9日(日本時間)@サンディエゴ
地区シリーズは1勝2敗と追い込まれ、後がない第4戦も敵地での一戦。それでも大谷翔平投手は「2連勝すればいいゲームだと思って。後がないという感覚自体が今の僕にはないので、あとは2連勝すればOKと思ってやればいいかなと」と泰然自若でした。
この姿勢は、困難な状況でもコントロール可能な要素に集中することの重要性を体現しています。ビジネスでも同様に、自分が努力できるプロセスに焦点を当てることで、前向きな行動が促されます。
♦結果ではなくプロセスを重視する
GACKT氏の「結果ではなく過程を重視する」という視点を取り入れます。
歌手のGACKT(51)が、10月1日までに自身のXを更新。54本塁打、130打点で2冠に輝いたドジャースの大谷翔平投手(30)を祝福。
「本当に彼に敬意を示すなら、彼が偉業を実現させるまでに、日々何をやっているのか、どんなことを積み重ねればそうなるのか。彼の考え方や過程を知り、その思想を自分に取り込み、そして実践する必要があるとボクは思う」
目標だけでなく、達成に向けた一歩一歩の努力を評価することで、継続的なモチベーションを維持します。詳しくは 👇
♦仲間とのフィードバックを活用する
ダルビッシュ有投手の例に倣い、職場での定期的な情報共有やフィードバックを行い、ポジティブな環境を作ります。
ダルビッシュが仲間や後輩たちに技術や知識、経験を伝え始めたのは、決して最近のことではない。日本ハムにいる頃から情報を発信し、伝え続けてきた。同時に、WBCでは「僕が教えている感じになっていましたけど、僕もその分みんなに聞くし、みんなもオープンに話してくれた」という。「こういう情報共有があるから、これからどんどんいい方向にいくんだろうなと思いました」
詳しくは 👇
まとめ: 「自分にはできない」を超えて
「ニュートラル思考」を取り入れることで、「学習性無力感」を打破し、成長志向を実現できます。大谷翔平投手の「常に前進する力」は、私たちのビジネスにも応用できる価値があります。失敗や困難を恐れず、挑戦を続けることで、自分の可能性を広げていきましょう。そのためには、まずふり返りの時間から始めてみませんか?
コラム☕:子どもの学習性無力感
学習性無力感は、大人だけの課題ではありません。例えば、算数が苦手な子どもが「どうせ無理」と諦めてしまうのもその一例です。このような場合、何度もできない経験を繰り返すことで、努力が報われないという感覚が強まり、簡単な問題でも挑戦する意欲を失ってしまいます。
また、学習における動機づけにも大きな影響があります。子どもが「楽しいから勉強する」という内発的動機づけがあると、学習の成果が向上しやすくなります。一方、「褒められたいから勉強する」という外発的動機づけだけでは、継続が難しい場合があります。
このような無力感に対処するためには、小さな成功体験を積み重ね、自己効力感を高めることが大切です。また、失敗しても「能力不足」ではなく「努力不足」に原因を帰属するように促す(原因帰属)ことで、次の挑戦への意欲を引き出すことができます。学びは、小さな達成感の積み重ねから始まります。
付録:This is Me 🎵
大谷翔平投手も涙したそうです。私ももう少し早くこの歌詞の ”域” に行けていたらラクだったかもしれません🤗
いかがでしたか?
次回もお楽しみに! 何かヒントやきっかけになればうれしいです。
with all of my thanks and friendship💛
メンタリングにご興味がある方は